ホクロ・イボ除去
美容外科
黒子(ほくろ)・イボはお顔の印象を大きく左右します。 そのため、ホクロのある場所によってはコンプレックスに感じている方も多いのではないでしょうか?
チャームポイントにもなりますが、お顔の印象やお肌の魅力を阻害してしまうこともあります。ホクロを除去することでお顔の印象が変わり、「気持ちが明るくなる」、「若々しく見える」、「肌が綺麗に見える」といった効果があります。
当クリニックのホクロ・イボ除去では、電気分解法・くりぬき法・切開法の2つの方法で施術を行っております。
どの方法で施術を行うかは患者様のホクロの形や大きさによって異なります。 カウンセリング時、医師が診察を行い適切な施術をご提案いたします。
また、ほくろやいぼはまれに皮膚悪性腫瘍(メラノーマ)である場合があります。早期発見・早期治療が重要ですので、まずはお気軽にご相談ください。
目次
ホクロとは
ほくろとはメラニン色素を含む細胞(メラノサイト)が、皮膚の一部に高い密度で集まった際にできたものです。
原因は、「紫外線」や「摩擦」、「ホルモンの変化」などによるメラニン色素の増加と言われています。大量の紫外線を浴びると、肌を守るためにメラノサイトが活性化し、メラニン色素を生成します。メラニン色素を作る過程でほくろが増加します。また、妊娠や生理不順、更年期などでホルモンバランスが乱れると、メラニン色素を体外へ排出するサイクルが乱れてしまいます。そのため、ホルモンバランスの乱れもほくろの増加につながります。
ホクロが多い人の特徴
ほくろの増加はメラニン色素だけでなく、親から遺伝する体質も関係しています。そのため、親にほくろが多いと、子供も同様にほくろが多くなります。
また、メイクやスキンケアなどで肌を強く擦ってしまう点も、ほくろが多い人の特徴です。肌に強い刺激を与えると、メラニン色素が集中しやすくなるため、ほくろが増えてしまいます。
ホクロの種類
ホクロには大きく分けて「単純黒子」と「色素性母斑」の2種類がありますが、一般的なホクロは色素性母斑のことを指します。これは母斑細胞の増殖で、生まれつき皮膚に存在し、何かしらのきっかけでメラニン色素を産生すると、色素斑(シミ)として、目で見えるようになります。母斑細胞の数が増加すると、皮膚から盛り上がったホクロになってきます。
先天性のホクロ(生まれつきのホクロ)
- 小型先天性ホクロ:直径1.5cm未満の小さなホクロ
- 中型先天性ホクロ:直径1.5cmから20cmまでの中くらいのホクロ
- 大型先天性ホクロ:直径20cm以上の大きなホクロ。稀に悪性化することがあります。
後天性ホクロ(後からできるホクロ)
- 均一型ホクロ:色や形が均一で、比較的小さく、丸い。
- 不均一型ホクロ:色や形が不規則で、大きくなることがある。悪性黒色腫に変化するリスクがあるため、注意が必要です。
- 扁平ホクロ:皮膚の表面とほぼ同じ高さにあり、色が濃いことが多い。主に顔や体に見られます。
- 隆起性ホクロ:皮膚の表面から盛り上がっており、触ると硬い感触がある。大きさや形はさまざまです。
- 青色ホクロ:青や青黒い色をしており、主に顔や手足に見られる。一般的には無害ですが、稀に悪性化することがあります。
- 母斑(ぼはん):色素細胞が以上に増殖してできるホクロ。通常は無害ですが、大きなものや形が不規則なものは注意が必要です。
イボとは
いぼとは、皮膚の一部が盛り上がった小さなできものです。
原因は、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」や「伝染性軟属腫ウイルス」というウイルスで、皮膚の小さなキズから感染し、イボをつくります。人同士が接触して感染することもあれば、生活習慣によっても感染するかもしれません。子どもから高齢者まで誰にでも起こる可能性があります。
ウイルス感染以外では、紫外線や皮膚の老化、摩擦などが原因となり、年齢が上がるにつれていぼが現れるとされています。
イボの種類
イボは、医学的に「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれます。イボには、主にウイルス感染が原因のイボと、加齢によるイボがあります。ウイルス性のイボは、人から人へ感染するため、早めの治療が望ましいでしょう。加齢によるイボは、60歳以上の約80%に見られます。感染の心配はありませんが、体質が関係しているため、一度除去しても再発する可能性があります。
生活習慣が原因でできるイボの種類
ウイルス性のイボは、ウイルスに感染しやすいような生活習慣があると症状が起こりやすくなります。例えば、プールや温泉などの公共施設を利用する習慣がある人や、精肉や鮮魚の処理をしている人などはHPVに感染しやすいと考えられています。
尋常性疣贅(じんしょうせいゆうぜい)
- 特徴:最も一般的なイボで、手や指、膝などに多く見られます。表面が粗く、ドーム状に隆起します。
- 原因:ヒトパピローマウイルス(HPV)感染によるもの。
足底疣贅(そくていゆうぜい)
- 特徴:足の裏にできるイボで、硬くて平らな形状をしています。歩くと痛みを感じることがあります。
- 原因:HPV感染によるもので、足底の圧力がかかる部分に発生します。
青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)
- 特徴:顔や首、胸、手足や太ももなどの肌が擦れやすい部分によくできます。でこぼことしており、色は桃色や橙色です。
- 原因:HPV感染によるもので、青年期に症状があらわれやすく特に若い女性に多く見られます。
糸状疣贅(しじょうゆうぜい)
- 特徴:細長い糸状のイボで、主に顔や首に見られます。肌色に近いか、やや濃い色をしています。
- 原因:HPV感染によるもので、特に高齢者に多く見られます。
伝染性軟属腫(水イボ)
- 特徴:一般的には水イボと呼ばれており、表面がツルツルとしており水ぶくれのような見た目をしています。顔や首以外にも手足や体など全身どこにでもできるイボです。
- 原因:伝染性軟属腫ウイルス感染によるもので、特に子供にできやすいです。
年齢が原因でできるイボの種類
加齢によって肌のターンオーバーがしにくくなると、角質がうまく排出されにくくなり、イボが作られやすくなります。肌の状態に合わせたスキンケアでターンオーバーのリズムを整えましょう。
また、紫外線による肌のダメージを減らすために、日焼け止めやクリームなどを使用して紫外線対策を心がけましょう。
脂漏性角化症(老人性イボ)
- 特徴:顔や手足など紫外線が当たりやすい部分によくできます。表面はザラザラしており褐色や黒色のものが多いです。
- 原因:紫外線を長く浴びたことによる影響や、皮膚の老化が関係して起こると考えられています。
軟性繊維腫(首イボ、スキンタッグ)
- 特徴:皮膚が薄くてやわらかい場所にできやすく、顔や首、ワキの下などに多く見られます。米粒サイズで、褐色や橙色をしています。
- 原因:加齢や紫外線、摩擦などの影響で起こります。
このような方におすすめ(適応)
- 年齢とともに増えてきたホクロが気になる
- 膨らみのある大きなホクロを取りたい
- メイクでカバーできないホクロがある
- イボが衣服などに引っかかる
- 頭皮に大きな膨らみのほくろ・イボがある
- ほくろ・いぼが目立つ場所にあって気になる
- ほくろのせいで肌を見せるのに抵抗がある
- 美肌感をアップしたい
ホクロ・イボ除去のメリット
美容面でのメリット
★外見の改善
- 顔や体の目立つ部分にあるほくろやイボを除去することで、より均一で美しい肌を手に入れることができます。
- 化粧の際に気にする必要がなくなり、自信を持って素顔を見せられるようになります。
★肌の滑らかさの向上
- 凹凸のない滑らかな肌に整えることで、触り心地が良くなります。
- スキンケア製品の浸透が良くなり、肌の質感が向上します。
★若々しい印象を与える
- 特に顔や首にあるほくろやイボを除去することで、より若々しい印象を与えることができます。
健康面でのメリット
★悪性化のリスク低減
- 大きなほくろや不規則な形状のほくろは、悪性黒色腫(メラノーマ)に変化するリスクがあります。除去することでそのリスクを減らすことができます。
★感染予防
- イボはウイルス性のものであり、放置すると感染が広がることがあります。早期に除去することで感染を防ぐことができます。
★不快感の軽減
- ほくろやイボが衣服に引っかかる、または擦れることで痛みや不快感を感じる場合があります。除去することでこれらの不快感を解消できます。
このようなホクロには要注意
「ホクロが急に大きくなって盛り上がってきた」、「色が変わってきた」、「周りがでこぼこしている」、「血が出た」など異変が起きてきたものには注意が必要です。稀にガンや悪性ホクロの可能性があります。 足の裏など、通常紫外線を浴びないような箇所にできた場合も、念のため組織検査※をしておくと安心でしょう。ただし、検査には組織が必要なため、レーザーではなくメスで切除する必要があります。
※ 当院では組織検査は行っておりません。
ホクロ・イボ除去の手術の方法
電気メスによる電気分解法
主にイボの除去に用いられる手術方法です。電気分解法は、電気メスの熱を利用して、イボの表面を削り取り、細胞を焼灼します。焼灼したあとは少しくぼみとなりますが、皮膚が再生することで次第に目立たなくなります。
くりぬき法
電気メスでほくろを除去する方法で、ほくろやいぼの形にあわせて円形にくり抜きます。 個人差がございますが、 除去後は切除した部分がくぼみ、少し赤くなりますが、赤みは2~3ヵ月程度で落ち着き傷跡は徐々に目立たなくなります。 除去した部分は施術後1週間程度は保護テープでカバーする必要があります。
切開法
比較的大きなホクロ・イボの除去に用いられる手術法です。切開法にてほくろ周辺の組織から切除いたします。 再発率の少ない手術法ですが、抜糸直後ははっきりとした線の傷になります。 医師がほくろを部分を切開し丁寧に除去し、大きなほくろや、盛り上がりのあるほくろなど根の深いほくろに有効です。 傷口は縫合する為、抜糸の為に通院する必要がございます。
ホクロ・イボ除去の施術の流れ
カウンセリング・診察
施術前に医師とカウンセリングを行い、患者様のお悩みやご希望、現在のホクロの部位、大きさ、性状の状態を拝見します。患者様に合った治療方法などをご提案いたします。
カウンセリング・診察は無料となっております。カウンセリングのみも可能ですのでお気軽にご相談ください。
洗顔
施術前にメイクを落としていただきます。パウダールームにメイク落としや洗顔フォームをご用意しております。
写真撮影
施術前に写真撮影を行います。写真はカルテに保存するために撮影いたします。また、モニターの方はWEBサイトやSNSに掲載するための写真を同時に撮影いたします。
消毒
施術室に移動し、看護師が患部を丁寧に消毒していきます。
施術
局所麻酔の際にチクッとする痛みがありますが、麻酔が効いてしまえば痛みはありません。
麻酔がしっかりと効いていることを確認したら施術を始めていきます。施術時間はホクロの大きさや形、施術方法によって異なります。
その他、ご希望に応じて吸入をする笑気麻酔や表面麻酔なども併用可能です。
アフターケア
施術後、医師が治療部位を確認し、問題がないことを確認します。問題がなければ治療後のケア方法や注意点について詳細に説明いたします。
ホクロ・イボ除去の施術について
治療時間 | 【電気分解法・くりぬき法】 1個あたり5分程度 【切開法】 1個あたり15~30分程度 ※施術時間はホクロの大きさや形、施術方法によって異なります。 |
通院 | 切開法の場合のみ5~7日後に抜糸 |
麻酔 | 局所麻酔 ※笑気麻酔や表面麻酔など各種麻酔もご用意しております。 |
腫れ・痛み・内出血 | 【電気分解法・くりぬき法】 ・治療直後、麻酔が切れると軽度の腫れ、お痛みが出てきます。 【切開法】 ・治療直後、麻酔が切れると軽度の腫れ、お痛みが出てきます。 ・内出血が出る場合があります。2~3週間で消失しますのでご安心ください。 ※血流が良くなると腫れが強くなる可能性があります。抜糸するまでは、激しい運動やサウナ、岩盤浴、アルコールの摂取は控えるようお願いいたします。また、抜糸後でも、少しでも違和感があればすぐに中止してください。 |
メイク | テープの上から当日より可能です。 |
洗顔・入浴 | 【電気分解法・くりぬき法】 テープの上から当日より可能です。 【切開法】 翌日より(入浴は長湯を避けて)可能です。 |
運動 | ホクロ・イボを除去した範囲にもよりますが激しい運動は1週間程度お控えください。 |
施術部位への刺激 | 赤みがあるうちはレーザー処置を控えてください。色素沈着を起こす可能性があります。※切開法の場合は最低3ヵ月控えてください。 |
リスク・副作用 | 腫れ・熱感・内出血・赤み・凹み・痒み・瘡蓋・傷跡・感染・色素沈着・再発など |
注意事項 | ・ケロイド体質の方は必ず医師に相談してください。 ・ホクロ・イボを除去した部分は一時的に赤み・へこみが生じることがあります。 ※およそ半年ほどかけて徐々に落ち着いてきます。 ・患部が再生するまで強い刺激を与えないようにしてください。 ・処置した部位に毛が生えなくなることがあります。 ・術後しばらくは直射日光を避けてください。 ・術後は色素沈着を防ぐために、紫外線対策を万全にしてください。 ・施術当日の飲酒や喫煙、過度なスポーツはお控え下さい。 |
その他 | 処置した部位に、テープ保護を1週間行ってください。 切開法の場合は、5~7日後に抜糸があります。 |
ホクロ・イボ除去のよくある質問
ホクロがたくさんあります。1日で全て取ることはできますか?
基本的には、当院のホクロ除去は、ほとんどのホクロは1日で除去することができます。
ホクロの数・大きさ・形によって患者様のお身体に負担がかかりそうな場合は、2回に分けての施術をご提案させていただくこともございます。
ホクロ除去後に再発することはありますか?
ほとんどの場合、再発する可能性は低いですが、ごく稀に、深部にある母斑細胞がミクロレベルで残り、再発の原因になる場合もあります。当クリニックではホクロの再発のリスクを最大限抑えるよう、丁寧なホクロ・イボ除去を行います。ご不安がございましたら、お気軽にご相談ください。
年々ホクロが大きくなっていて不安です。取った方がいいですか?
基本的に大きくなっても良性であれば問題ありません。ただし、低い確率で皮膚がん(悪性のホクロ)の可能性があります。患者様のホクロの状態を実際に見てみないと的確な判断ができませんので、ぜひ一度ご相談にいらしてください。
治療中の痛みはありますか?
局所麻酔を行いますので、術中の痛みはほとんどありません。
痛みが心配な方には笑気麻酔や表面麻酔などを併用していただくことも可能です。
術後の傷跡は残りますか?
電気分解法・くりぬき法の場合、赤み・凹みが、切開法の場合傷跡が線として残ります。赤みは徐々に引いていき術式にもよりますが完成までは半年ほどです。