タトゥー除去
美容外科
タトゥーの大きさ・色素の入り込んでいる深さ・傷痕の残り方によって除去方法を選択します。
刺青は、サイズや色、形状や色素の入り込んでいる層の深さなど、患者様によって状態がさまざまです。
また、「いつまでに刺青を除去したいか」「傷痕の残り方の許容範囲」などもそれぞれですので、患者様に合った除去方法を選択する必要があります。
外科的手段を用いないレーザーを使った方法での刺青除去もありますが、レーザーでの刺青除去は刺青の色素を破砕して排出していく方法ですので、刺青の状態によっては回数や期間がかさんでしまう場合もございます。
そのため、急いで刺青を除去したい場合などは外科的な除去方法がオススメです。
当院では「切開切除」をご用意しておりますので、患者様の状態によって除去方法をご提案させていただきます。
このような方におすすめ
- 事情があり、なるべく早く刺青を消したい
- レーザーでは刺青を取りきれないと言われた
- 確実に決まった回数の来院で刺青を取りきりたい
- レーザーではなかなか取れない色の濃いタトゥーが狭い範囲に入っている
- さまざまな色を使った刺青を入れているため、レーザーでは何回かかるかわからないと診断された
術式
切開によるタトゥー除去
色素の入った皮膚を切除し、周囲の皮膚を伸ばして縫合します 比較的サイズが小さく、色がしっかりと入っている刺青・タトゥーを除去したい場合にオススメの除去施術です。
切除の方法には、1回の手術でタトゥー(刺青)全体を切り取り縫合する「単純切除術」と、2回以上に分割して切除する「分割切除術」があります。タトゥーが入っている表皮・真皮のみでなく、その下の脂肪層まで切り取り脂肪層下(筋肉の上)でやや周囲に剥離し、十分に止血した後に引き寄せて丁寧に縫合します。 そのため、「筋彫り」部分など、刺青で真皮よりも深くまで色素が入り込んでいる場合でも、刺青を取り切ることが可能です。 難点は必ず手術痕が残ることですが、3~6ヵ月で赤味はとれ、除々に目立たなくなっていきます。
ただし、切除術は皮膚を切り取る手術なので、縫合部には両側から強い緊張(引っ張る力)がかかるため、数年単位の経過の中で少し傷に太さが出る場合があります。 傷を最小限に抑える対策として、数ヵ月間のテーピングをオススメしております。
刺青の範囲が広い場合や皮膚の進展に余裕のない場合には、複数回に手術を分けた分割切除となる事もございます。
また、刺青・タトゥーのサイズや形状・位置によっては、切除部分が広くなりすぎてしまったり、皮膚が一度で伸びきらず、負担が大きくなってしまう場合があります。 その場合、一度の切除ではなく、数回に分割しての切開除去でご対応させていただきます。 5センチ程度までなら一度で除去可能ですが、それよりも大きなサイズのタトゥーは、一度で取り切るよりも分割して施術することで仕上がりが美しくなるため、施術期間を長めに確保することをオススメします。 手術の間隔は最短で3ヵ月ですが、6ヵ月以上の間隔があった方が切開部分に負担が少なく、傷痕が目立ちにくくなります。
施術の流れ
カウンセリング
カウンセラーと医師よりダブルカウンセリングをさせていただきます。患者様のご希望にできるだけ寄り添い、美容的、医学的な根拠を元に、より良いプランを提案させていただきます。
患者様のお肌の状態やタトゥーの状態、ライフスタイルに合わせて施術をカスタマイズし、「治療完了までの期間」や「ご予算」などを含め、ご希望に合わせて施術回数などを調整いたします。
患者様にご納得いただけるよう、丁寧にご説明いたしますので、わからない事、疑問点などございましたらどんな些細な事でもお気軽にお聞きください。
デザイン
カウンセリングで決定された施術方法や回数を元に患部にデザインしていきます。
施術やタトゥーの形によって絵柄のない部分の皮膚も切除させていただく場合がございます。最も傷痕が目立たない形になるように工夫してデザインしていきます。
麻酔
静脈麻酔と局所麻酔を併用して行います。 麻酔の注射をするときも、痛みを感じにくいように工夫しております。
手術
刺青部分を該当の施術方法によって取り除きます。施術の種類やタトゥーのサイズによって時間は大きく変わりますが、おおよそ30~60分ほどの施術時間となります。
アフターケア
当日にご帰宅いただけます。 術後のケア方法をお伝えし、痛み止めなどを処方させていただきます。
傷口が落ち着くまで、切開部位をガーゼ・包帯・テープなどで圧迫する必要があります。 3日後の固定除去、1週間後の抜糸、1ヵ月検診、3ヵ月検診と、複数回の検診で状態をしっかりと確認します。
万が一トラブルなどがありましたら、お気軽にご連絡ください。
施術について
治療時間 | 10分~20分 |
リスク・副作用 | 腫れ・内出血・赤み・傷跡・感染 |
注意事項 | ・ダウンタイム(腫れ・内出血)のピークは1〜2週間程度。※およそ半年で赤みが落ち着いてきます。 ・術後しばらくは直射日光を避けてください。日焼け対策は万全にしてください。 ・患部が再生するまで強い刺激を与えないようにしてください。※テープ保護1週間 |
その他 | 抜糸 : 1週間後に抜糸 入浴・シャワー : 入浴は抜糸後から可能、シャワーは当日から可能 |