タトゥー除去

美容外科

刺青は、サイズや色、形状や色素の入り込んでいる層の深さなど、患者様によって状態がさまざまです。
また、「いつまでに刺青を除去したいか」「傷痕の残り方の許容範囲」などもそれぞれですので、患者様に合った除去方法を選択する必要があります。
外科的手段を用いないレーザーを使った方法での刺青除去もありますが、レーザーでの刺青除去は刺青の色素を破砕して排出していく方法ですので、刺青の状態によっては回数や期間がかさんでしまう場合もございます。
そのため、急いで刺青を除去したい場合などは外科的な除去方法がオススメです。
当クリニックでは「切開切除」「削皮除去(アブレーション法)」をご用意しております。患者様のタトゥーの大きさ、色素の入り込んでいる深さ、状態によって除去方法をご提案させていただきます。

タトゥー(刺青・入れ墨)を消す理由は様々

タトゥーは彫る気軽さとは裏腹に、元通りに除去することは大変難しく。タトゥーを入れなければよかったと後悔し悩まれている方は多くいらっしゃいます。
そういった方が、実際にタトゥー除去に踏み切るには、下記のような理由やきっかけがあります。

✓婚姻や結婚式のため
✓出産や育児をきっかけに子供のため
✓就職・転職のため
✓温泉・銭湯・プールに気兼ねなく行けるようになったため
✓若いころ遊び半分で入れてしまったため
✓昔の恋人の名前が入っているため

一時的な場合は、タトゥーをテーピングなどで隠すことで対処ができる場合もありますが、完全に取り除きたい場合は、医療機関での施術が必要です。

このような方におすすめ

  • 事情があり、なるべく早く刺青を消したい
  • レーザーでは取りきれないと言われた
  • 決まった回数の来院で刺青を取りきりたい
  • レーザーでは難しい色の濃いタトゥーが狭い範囲に入っている
  • レーザー治療をしたが消えなかった

タトゥー除去の術式

切開によるタトゥー除去

色素の入った皮膚を切除し、周囲の皮膚を伸ばして縫合します。 比較的サイズが小さく、色がしっかりと入っている刺青・タトゥーを除去したい場合にオススメの除去施術です。
切除の方法には、1回の手術でタトゥー(刺青)全体を切り取り縫合する「単純切除術」と、2回以上に分割して切除する「分割切除術」があります。
タトゥーが入っている表皮・真皮のみでなく、その下の脂肪層まで切り取り脂肪層下(筋肉の上)でやや周囲に剥離し、十分に止血した後に引き寄せて丁寧に縫合します。
そのため、「筋彫り」部分など、刺青で真皮よりも深くまで色素が入り込んでいる場合でも、刺青を取り切ることが可能です。 デメリットは必ず手術痕が残ることですが、3~6ヵ月で赤味はとれ、除々に目立たなくなっていきます。
ただし、切除術は皮膚を切り取る手術なので、縫合部には両側から強い緊張(引っ張る力)がかかるため、数年単位の経過の中で少し傷に太さが出る場合があります。
傷を最小限に抑える対策として、数ヵ月間のテーピングをオススメしております。

刺青の範囲が広い場合や皮膚の進展に余裕のない場合には、複数回に手術を分けた分割切除となる事もあります。
刺青・タトゥーのサイズや形状・位置によっては、切除部分が広くなりすぎてしまったり、皮膚が一度で伸びきらず、負担が大きくなってしまう場合があります。 その場合、一度の切除ではなく数回に分割しての切開除去でご対応させていただきます。 5センチ程度までなら一度で除去可能ですが、それよりも大きなサイズのタトゥーは、一度で取り切るよりも分割して施術することで仕上がりが美しくなるため、施術期間を長めに確保することをオススメします。 手術の間隔は最短で3ヵ月ですが、6ヵ月以上の間隔があった方が切開部分に負担が少なく、傷痕が目立ちにくくなります。

削皮によるタトゥー除去

色素の入り込んでいる皮膚表面を削り取る施術です。
比較的サイズが大きく、レーザーが反応しにくい赤や黄色などカラフルな刺青・タトゥーを除去したい場合にオススメの除去方法です。
専用の器具によって皮膚の表面を削り取ることによって除去するため、深くまで色素が入り込んでいる場合は数回の施術が必要な場合があります。
切開切除だと分けて行う必要があるサイズのタトゥーやレーザーでの治療では回数が必要な場合には削皮による除去をご提案しております。
削った後は火傷痕のような傷痕が残りますが、赤みや盛り上がりは、年月とともに徐々に落ち着いていきます。

タトゥー切除法とレーザーの違い

メスを使わないピコレーザーなどでのタトゥー除去は、治療の手軽さや1回あたりの料金の安さでメリットがあります。
しかし、医療用レーザーには、色素の破壊が得意な色(黒・青・緑など)と苦手な色(赤・白・黄など)があり、レーザーが反応しづらい色の場合は、色が薄くなる程度しか効果が得られないことがあります。
また、皮膚の深い部分までレーザーは届かず、照射後の仕上がりがまだらになってしまうことがあります。
特に元のタトゥーが手彫りの場合、インクの深さが場所によって異なるため、色素の抜け方にバラつきが出る傾向があります。
さらに、レーザー治療は少しずつ色素を破壊しては吸収されるのを待ち、次の治療を行うというのを、数回から10回ほど繰り返す必要があるため、除去されるまでの時間もかかるのと、費用も外科施術よりも高額になってしまう傾向があります。
また、過去にレーザー治療を受けてまだらにタトゥーが除去されている場合にも、手術が可能な点は切除法の大きなメリットです。外科施術と聞くと深刻なイメージがありますが、「できるだけ少ない回数で除去したい」という方にこそ、コスパ・タイパの良い切除法でタトゥー除去を行うことがオススメです。

タトゥー除去の施術の流れ

カウンセリング・診察

施術前に医師とカウンセリングを行い、患者様の仕上がりのご希望などを伺ったうえで、お肌の状態やタトゥーの場所や大きさによって適切な回数や除去法をご提案させていただきます。
カウンセリング・診察は無料となっております。カウンセリングのみも可能ですのでお気軽にご相談ください。

写真撮影

施術前に写真撮影を行います。写真はカルテに保存するために撮影いたします。また、モニターの方はWEBサイトやSNSに掲載するための写真を同時に撮影いたします。

デザイン

カウンセリングで決定された施術方法や回数を元に患部にデザインしていきます。
施術やタトゥーの形によって絵柄のない部分の皮膚も切除させていただく場合がございます。最も傷痕が目立たない形になるように工夫してデザインしていきます。

消毒

施術室に移動し、看護師が患部を丁寧に消毒していきます。

施術

麻酔がしっかりと効いていることを確認したら、患部のデザインを元に該当の施術方法によって取り除きます。施術の種類やタトゥーのサイズによって時間は大きく変わりますが、おおよそ30分~60分ほどの施術時間となります。
その他、ご希望に応じて吸入をする笑気麻酔や静脈麻酔、点滴による麻酔も併用可能です。

タトゥー除去の施術について

治療時間30~60分程度※施術の種類やタトゥーの大きさにより大きく変わります。
通院5~7日後に抜糸(切開切除法)
麻酔局所麻酔
※笑気麻酔や静脈麻酔、痛み止め点滴など各種麻酔もご用意しております。
固定期間1週間はガーゼ・包帯・テープで圧迫固定する必要があります。
腫れ・痛み・内出血・個人差がありますが、術後1~2週間程は痛み・熱感・腫れが出ることがあります。
・違和感・つっぱり感などが出ますが、時間経過とともに落ち着いていきます。
メイク当日から可能です
洗顔・入浴患部を避けて当日から可能
入浴は(長湯を避けて)抜糸後から可能
運動激しい運動は1ヵ月から、軽い運動は抜糸後からご自身が可能な範囲で行うようにしてください。
施術部位への刺激患部が再生するまで強い刺激を与えないようにしてください。
リスク・副作用倦怠感・熱感・頭痛・痒み・色素沈着・感染
注意事項・基本的に、傷跡が落ち着くまで半年ほどかかります。
・患者様の体質によって、稀に傷跡がケロイド状に赤く残る可能性があります。これは肥厚性瘢痕といい、数ヶ月から1年程時間をかけて白く落ち着いた傷痕になっていきます。
・傷痕が完全に落ち着いた後も気になるときは、レーザー治療なども可能です。
・皮膚を広範囲に切除・剥離するため、切開部周辺の感覚が鈍くなる場合がございますが、数ヶ月かけて神経が再生され、感覚は戻っていきます。
・施術後、血圧が上がったりすると、患部内で再出血が起こり、血種ができてしまう可能性があります。万が一血種ができてしまった場合は、当院にて対応させていただきますのでご連絡ください。
その他・出血防止のため、抜糸までは入浴や運動、飲酒など結構の上がる行為はお控えください。
・施術当日・翌日はなるべく安静にしてくださるようお願いいたします。

タトゥー除去のよくある質問

タトゥー(刺青)除去の際、保険は使えますか?

タトゥー除去は病気ではないため、保険は適用外になり全額自己負担になります。

施術回数が何回かはいつきまりますか?

カウンセリング時に施術方法、回数など医師としっかり計画を立てていただきます。
施術によってはカウンセリング時後、そのまま治療を行うことも可能です。

傷跡はどのようにに残りますか?

切開切除はガラスなどで切ったような線状の縫合痕、削皮は治療部位に火傷痕のような痕が残ります。治療部位は約半年前後赤みが残り、その後肌色に近い状態になるまで1年程度かかります。

タトゥー除去に入院は必要ですか?

当院では日帰り治療で受けていただけます。

術後のケアはどのようにしますか?

詳しくは、施術前、施術後にスタッフよりご説明させていただきますが、最初の1週間は患部から傷を治そうとする浸出液がたくさん出ますので、定期的なガーゼの交換が必要になります。
新しい皮膚ができるまでの1~3ヵ月程度は、軟膏・ガーゼや専用のテープを貼っていただく必要があります。

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