糸リフト

【全部教えます】糸リフトの種類・効果/専門医の最適な提案を完全公開

リープビューティークリニック院長の土門駿也です。よろしくお願いします。

〇本日は先生が1番得意とする糸リフトについてお伺していきたいんですけれども、これを見てる方もそして私も糸リフトすごく興味あるんですけれども、そもそもねリープビューティクリニックのホームページの料金表見ても糸の種類が3種類ぐらい載ってたりとかあと本数もいっぱい金額がバーって載っていると思うんですけど、どの種類の糸を使ったらいいとか全然わかんないんですよ。そのことについて糸リフトやりたいんだけどためらってるっていう人でも分かるようなお話を聞かせていただければと思うんですけど・・・

はい!もちろんです!

〇土門先生、本日はよろしくお願いいたします!

ここに15種類の糸があります。当院で使ってる糸ですね。うちの糸リフトはメニューとしては3種類しかないんですよ。

順番に説明すると

  • Leap式リフト
  • PCLリフト
  • TESSリフト

Leap式リフト

リープ式のリフトというのはPDOという素材の糸になっています。ちなみに、ここに並べてるのが10種類、実はあります。

〇PDOだけで10種類?!

そうなんです(笑)この10種類、何が違うか?みなさん気になりますよね?

まず1番細い糸です。1番細くて短いです。

糸リフトはUSP規格と言って、太さがそれぞれ決まっています。あまり聞いたことがないと思うんですけど。そしていろんなクリニックのホームページ見ても書いてないです。

なんじゃそりゃ?と思うかもしれないんですけど、太さの違いです。実際これがうちで1番細い糸「USP3-0」というサイズなります。細いのであまり引き上げ効果とかはないです。非常に弱い糸になります。

〇じゃあその引き上げ効果がないにも関わらず、その30はどういう場面で使うんですか?

これは非常に皮膚が薄い方、少しご年配の方にこの目の周りの近くとか、頬でも本当にペラペラの人います。

そういった方向けにあんまりダウンタイムを出したくない、大きな変化を求めていないという場合に使ったりします。ただ実際そんなに出ないですね。

2番目に細い糸「USP2-0」

ほとんど30と用途は変わらないです。若干糸が長くなったぐらいですね。見た目でも本当にちょっと太くなったのかな?と気持ち分かる程度です。これもあんまり出ることは正直ないです。

で、この辺りから少しレギュラーじゃないですけど2軍メンバーぐらいです。3種類目4種類目ですね。

「USB規格1」先程3-0・2-0を紹介しました。次に1-0・0とあるんですけど、そこは飛ばして「1」という数字になります。

細い順に3-0〈2-0〈1-0〈0〈1〈2〈3とあります。

これが「USP-1」になります。

〇1-0と0はあるけど使わないってことですね?

はい。あるけど使わないです。この後ちょっとだけ出てきます。

〇その黄色とピンクは何か違うんですか?

これに関しては「コグ」と言って、糸リフトには皮膚を引っ掛けて持ち上げる糸の中間のトゲみたいなのがあるんですけど、トゲの違いです。

これ多分袋に入ってると分からないんですけど、こちらはアローズコグ、こちらはジグザグコグって言うんですけど、個人的にそんなに差がないものなので、ここについて説明されてる先生は結構多いとは思うんですけど、そんなに重要視しなくてもいい部分かなとは思ってます。

ここからレギュラーメンバーですね。「USP規格2」。僕が主にメインで使うサイズの太さになります。普通のクリニックに行くとちょっと太めになると思います。

太めだと入れるのがちょっと難しいんです。ひきつれの原因になったりとか、糸の先がしこりになったりとか。

これもコグの違いですね。あまり大きく使いわけは僕の中ではないですが、レギュラーメンバーです。このUSP規格2の糸は患者さんに入れる時に1番よく使う糸です。

ただ僕の中のベーシックで、他のクリニックさん行くともう少し細めの糸を使うケースが多いと思います。

こちら、同じくUSP規格2なんですけど、さっきのやつとちょっと並べてみると、長いの分かりますか?これも患者さんによってはレギュラーに使うものになってくるんですけど、これ長いので顔のサイズ超えちゃうんですよ。

どうやって入れるんだって話なんですけど、ここの下顎のところからぐーっと上に入れてこのままこめかみを超えて頭皮まで入れます。

この辺りくらいまで入れていくことで、頬のたるみはこめかみで止まっちゃう糸が多いんですけど、頭皮まであげることで皮膚はね顔から頭皮からそして足の先まで繋がってるんでね、こう頭皮ぐーっと上げることでよりリフトップ効果を高めることができます。

ただ頭皮に行くと術後のダウンタイムに痛みが生じるので、そこは患者さんと要相談という形で選びます。効果を出したいんだったら割とおすすめですね。

〇なるほどですね。長くなって頭皮の方に入れるってなるとなんか皮膚薄そうじゃないですか?痛みとかどうなんですか?

頭皮は結構皮膚は分厚いんですよ。ただ痛みに関してはちょっと痛みを感じやすいですね。

ダウンタイムを気にされてる方に関しては避けてもいいかなと思うんですけど、痛みにしっかり耐えられるからリフトアップ効果を強く出したいということであればまずおすめですね。これ実際扱ってるクリニックさんがあんまりないのと、実際頭皮に入れるのは難しいです。

なぜなら日本人はここの頬骨張ってます。この頬骨を超えてかなきゃいけないので実際真っすぐ入らないんですね。

〇そこをかわしながら入れてくっていうことですか?

その通りです。ここの頬骨を乗り越えた時点で角度を変えてぐっと頭皮方向に沿わせるように入れるのが少しコツがいるので難しいです。なのでうちの特徴的な糸になります。

そしてお待ちかね、最強の糸です。USP規格3です。USP規格3の糸はうちではこれだけです。

〇カメラ越しで見ても最初の3-0と3が全然違うんですよ(笑)3は糸がばっちり見えてるんです。でも3-0になると糸の先見えないですよ細すぎて。

ですよね。ただ太いのでやっぱりこう引きつれとか糸が触れるなんていうトラブルが非常にい多いので、ほとんどの先生使わないみたいです。

糸を購入した業者さんに聞いたんですけど、ほとんど出ないと。ただうちは購入していて割と僕はよく使います。

〇3はどこに使うんですか?

3に関しては主にフェイスライン。あとはこの口元のもたつきがすごいんですけども脂肪吸引とかジョールファット(口角下の横にある脂肪)っていう脂肪なんですけども、このジョールファットを取りたくないという方はここに入れてます。最強の糸のひとつ。

〇これがリープビューティーで使われているリープ式リフトと言われてる全種類になるんですか?

あと2個あります。

〇え?!まだあるんですか?

今8個ですよ。また今度形全然違います。ダブルアームといって、針になってます。この針が2本あることによってあっち行ったりこっち行ったりとこの2方向に糸を入れることができます。

例えばどういうところに使うかというと首ですね。首をこうやってあげる時にダブルアームは非常に良いです。二十顎とか。

〇両方にこうやっていけるってことですね!

はい。おっしゃる通りです。

〇でもそれ両方に行ったらどうやってその首の中に入れ込むんですか?

良い質問ですね。糸を首に入れる場合はこっちから糸を入れてでこうやって引き上げていくんですけども、この糸に関してはこの真ん中からサイドに首の下に沿ってこう流していきます。

〇ああじゃあ同じ針穴から2本を左右に出すってことですね!

その通りです。で、この種類の違いは長さです。こっちのがちょっと短くてこっちは長いので、これは顔のサイズです。

〇じゃあ先生は短い方でいけるけど、ちょっと顔が大きい人は・・

そうですね。長いほうですね。

〇値段の違いは?

値段の違いは、今まで紹介したもの全部値段一緒にしてます。

〇ええ?!じゃあ何本使ってもこのリープ式リフトっていう値段でいけるんですか?

はいその通りです。これで、当院が扱っているPDOは10種類あります。Leap式・PCL・TESSスリフトで1番種類が多いのはこのPDOの糸になります。

〇つぎ、PCLっていうものを教えて欲しいです。

PCLリフト

PCLに関しては当院4種類です。細いほうから説明していきます。

「USP規格0」

先程PDOではこの0というサイズはなかったんですけど、PCLに関しては0を導入しています。ただ0というのは少し細めなので、皮膚が薄めの方にのみ使うのであんまりうちでは出ません。

「USP規格2」

ほとんど見た目一緒だと思うんですけど、この違いはコグの違いです。ただ僕はあまりコグの違いで糸を使い分けるってことはそんなに多くはないんですけど、一般的にこちらがモルディングコグと言ってこっちはポッシュコグと言います。

モルディングコグは割とリフトアップ効果が高いと言われているのでうちではどちらかというとこっちをよく使います。レギュラーメンバーです。

そしてPCLの中のダブルアームですね。これは先ほどお見せしたPDOのダブルアームと同じようなものになってきます。USP規格で0というものになるので、少し細めのものにはなりますが、首だったりとかに入れるのに適しています。

では最後TESSリフトをご紹介します。

TESSリフト

パッケージからお金かかってます。

〇ブランドかなんかなんですか?

おっしゃる通りです。先ほど説明したPDOとかPCLっていうのはあくまで素材の名前なんですよね。

これに関してはTESSリフトという糸のブランドの名前になります。そして素材でいくとPDO、1番最初に説明したリープ式リフトと同じ素材になってます。

ここで素材一緒なのになんで高いの?という話になりますよね?これは構造が違います。これは今までのPDOのものと違ってメッシュ構造をしているんですね。

それによるメリットっていうのが土台をしっかりと作っていく強いリフトアップ効果。

そしてPDOは脂肪を萎縮する効果があると言われてるんですけども、これにかなり拍車をかけたものになります。

例えばあご下、脂肪吸引したくないけどこのたるみ、脂肪をなんとかしたいという人にとってTESSリフトが非常にいいものになってきます。ちょっと糸に詳しい方だとご存知だったりするんじゃないでしょうか?

以上15種類の糸を当院では使っています!

〇そんなに扱ってるクリニックあるんですか?

僕は見たことないです。最大でも5種類とか。15種類を置いてあるようなクリニックっていうのは僕が今まで見た中では1つもないので、自称日本一の種類だと言ってます。今日から言うことにします(笑)

糸リフトの効果・よくある質問

〇糸の種類の話をしていだいたんですけど、結局糸と種類によって値段が違うじゃないですか。PDOの糸も十分いい糸なわけじゃないですか。なのに値段が違うって考えた時に、本数使う方がいいのか?高い糸を使う方がいいのか?その辺のぶっちゃけた話を聞きたいです。

はい。結論本数多いほうがいいです。糸リフトという名前なのでリフトアップ効果が結構重要だと思ってるんですけども、もちろん皆さんそこを狙って糸リフトやりに来てると思います。

ただ実際リフトアップ効果っていうのは僕らドクターの界隈だとそんなに長く持たないと言われてます。せいぜいどんな糸入れても半年程度の効果だと言われてるんですね。

じゃあなんで糸リフトをみんなやるかいうと、タルミ予防なんですよ。引き上げます。引き上げてもこの引き上がった状態がずっと持続するわけじゃないんですね。

また年齢ともにこう落ちてきちゃいます。この落ちる速度を抑えてくれるのが糸リフトなんですね。糸を入れることによってこの皮膚の下にコラーゲンだったりとかエラスチンが肌のハリを作ってくれるんです。

それによって皮膚が普通に何もしなければたるんできたのが、糸を入れることで引き上がってかつたるみの速度は遅くなるのでそれを定期的にやることでアンチエジング、たるみの予防につながる。

〇ちなみにちょっと関係ない質問かもしれないですけど、表情筋を鍛えてればたるまないのかな?っていうイメージがあるんですよ。なので筋肉鍛えていれば糸リフトしなくていいですか?

そうですね。結論した方がいいです。まず糸リフトはたるみ、落ちてきた皮膚をこう引き上げる。

そしてたるみの予防かつ落ちてきた脂肪も一緒に持ち上げる。脂肪の再配置なんて言われたりします。

年齢ともに脂肪がどんどん落ちてきて、こめかみがこけて頬がこけてブルドックみたいな顔になってどんどん老けた貧相なお顔立ちになって・・・その脂肪をぐっと持ち上げることによって昔の若々しい印象を取り戻すことができます。

これが糸リフトのいいところ。

そして筋肉。筋肉動かしとけばいいかというと、全く意味ないです!皆さんコロッケさんというモノマネ芸人さん知ってますか?大御所ですね。64歳だったと思います。

めちゃめちゃ顔の筋肉毎日のように動かしてたはずなんですよ。僕の100倍動かしてたはずです。どうですか?

コロッケさん、顔わかります?

〇コロッケさんの顔想像つかないけど・・・もう失礼ですけどおじいちゃんって感じ。

64歳ですよ。普通に年相応、なんならちょっと顔の筋肉動かしすぎて若干年齢よりもシワ多いんじゃないかな?と僕は感じるんですね。たるみも普通にあるし。

じゃあ筋肉あれだけ鍛えてても、たるみの予防にもならないしリフトアップにもならないということですね。

〇顔の表情筋を鍛えたとしても、皮膚表面のたみまでは抑えられないっていうことですね!

全く抑えられないと考えてます。

〇ありがとうございます!ちょっと話がそれてしまったんですけども、高い糸を少ない本数使うよりはPDOなどのベーシックな糸でいいから本数を増やして、よりいろんな方向にちゃんと上げた方がいいっていう結論でよろしいですか?

おっしゃる通りです。

〇PCLを10本使うと50万円ぐらいすると思うんですけども、であれば例えばリープ式PDOを16本とか使っても正直PCL10本つけるよりも安いじゃないですか?そっちのほうが先生的にはおすすめですか?

そうですね。本数に関しては少ないよりかは絶対に多い方が間違いないです。

あとはその患者さんがどこの部位を上げたいかで実際の本数決まってきますので、美容外科あるあるなんですけども皆さん予算があると思うんですよ。

「30万ぐらいでなんとかしたい」「50万ぐらいでなんとかしたい」「100万ぐらいだったら今回いける」そうすると、その30万50万100万に手術は合わせにいっちゃうんですね。

でも美容外科に限らずですけど、手術は患者さんのお悩みがあってそのお悩みに対して糸が何本必要か?っていうところからがスタートなんですね。

その上で例えば予算がオーバーしてしまうのであればそれは要相談して糸の種類を変えていくのか、それとも本数を減らしていくのかっていう話をしますし、予算よりも少ない、もう少し足せそうなのであれば「こういうところに足していった方がより効果あります」っていう話をしていきますので、あくまで悩んでいる部分はどこなのか?そしてそれを解消するためにその診ていただいた医師の診察で何本糸が必要なのか?そして他にどんな手術が必要なのか?っていうところをベースに考えてもらった方がいいかなとは思います。

〇なるほどですね。ありがとうございます。ちなみになんですけど、糸を何本入れたいっていう風に言われたとしてもそんなに必要ないよっていう風に先生適切なアドバイスしていただけたりもするんですか?

もちろんです。例えば「ほうれい線を改善したい」もちろんほうれい線の原因によっては糸じゃない場合もありますが、糸リフトで改善できるような方に例えば片側10本入れましょうなんて話は基本しないですね。

ほうれい線であればせいぜい片側3~4本、そのように説明しています。なので合計でいくと両側で6本ないし8本っていうのがほうれい線に対するアプローチです。

もしそれ以上予算があるのであれば、ほうれい線を強化するための入れ方、スタンダードの入れ方以外にもいくつかありますし、ほうれい線だけが気になってる方っていうのは実はあんまりいなくてマリオネットラインとか口のもたつき、フェイスラインのたるみ、首のたるみとあったりするのでそういったところに予算を回していただいた方がいい場合もあります。

まとめ

〇本日は糸リフトについて糸の種類や適切な本数だったりとかお話を詳しくしていただきました。土門先生、今日はありがとうございました。

はい。ありがとうございました。

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