【糸リフト(スレッドリフト) 切らないリフトアップの徹底解説8選!!美容外科初心者編】
第1選!糸リフトって何?
糸リフトは、医療用の糸を使用して、お顔を引き上げたり、引き締めたりする治療です。 糸と言っても家庭科の授業で使ったような裁縫の糸ではないですからね。
糸の種類は溶けて体に吸収されるタイプと、溶けずに体に残るタイプがあります。 以前は溶けない糸がよいとされていましたが、近年は溶ける糸を定期的に行うことが重要と言われております。
顔に入れるのが心配な方もいるかと思いますが、医療用で安全性の非常に高いものです。
医療現場でも、臓器や血管、皮膚を縫ったりするのにも使用される糸なので、体に入れてもほとんどトラブルはありません。
第2選!糸リフトってどんな種類があるの?
糸って200種類あんねん。
はい、本当にあります。
ただ、代表的な違いとなると限られますので、それを説明します。 まずは性質の違いについてです。
引き上げる糸か、引き締める糸か ・溶けるか、溶けないか これをまとめた4パターンになります。
・引き上げる糸で溶けない糸 →金の糸やスプリングスレッドと呼ばれるのが代表的です。 あんまりやってるところは少ないですね。ぶっちゃけ時代遅れです。
・引き上げる糸で溶ける糸 →一般的に糸リフトって言ったらこれ。ミントリフト、テスリフト、ルピナス、アンカー、アルテミスなどなど。
・引き締める糸溶ける糸 →糸リフト激安!!とおもったらコレなんてオチあり。ショッピングリフトと言って、お買い物感覚で出来るから名付けられました。 引き締まるだけで引き上げる効果はあまりないです。針でやるハイフみたいなものですね。
・引き締める糸で溶けない糸 →基本的に取り扱っているところはありません。
皆さんが思っている糸リフトはどれでした??
第3選!糸リフトってどんな素材?
溶ける糸リフトに使用される糸は、生体内で自然に分解・吸収される素材が使われます。
・PDO(ポリジオキサノン) : 糸リフトの種類で多いのはこれ。安いやつは大体これ。6-12カ月の持続期間です。 テスリフトやアルテミスリフトというメッシュタイプのブランド糸もここに属する。ただメッシュ構造になると吸収に時間がかかり24-36カ月持続するといわれております。
・PCL(ポリカプロラクトン) : 24-36カ月という最長期間の糸リフト。高いやつは大体これ。
・PLA(ポリ乳酸) : 12-18カ月の持続期間です。単独での糸リフトは少なく、アルテミスリフトの一部がこれ。リフトアップ効果や強度は最強。
・NewPCL(PCL/PLA配合):実はPCLって言ってる糸のほとんどはこれ。PCLとPLAのいいとこどりしたものです。これも高いです。持続期間はPCL並みでリフトアップ効果はPLA並み。
溶けない糸リフトは、今はあまり使用しているところは少ないですが一部ご紹介します。
・ 金の糸:10年持つ、なんて医師もいますが、当然持ちません。MRIという検査の時に引っ掛かりますし、緊急時に結構大変です。全くお勧めしません。
・スプリングスレッド:3-5年持つといわれています。シリコン製の糸になります。とんでもなく引きあがるんで、一部の方に好まれておりますが、溶けないため繰り返し出来ないことが難点です。
結局何がいい?と聞かれますが、顔の❝どこ❞に❝どんな変化❞を❝どこまで求めて❞、❝どれぐらいのコスト❞をかけられるかで全然変わってきます。
基本的には医師の指示通りの本数を入れてあげたほうがよいです。
第4選!糸リフトの相談にいったら脂肪吸引とかヒアルロン酸とかもしたほうがいいって言われたけどアップセルなの?
あるあるですね。
アップセルって業界だと悪いことのように言われていますが、全然そんなことありません。アップセルの背景が重要なんですよ。 なぜ他の施術が必要か、なぜその量では足りないのか。
その説明がない中でアップセルされたら、そりゃあいい気はしないですよね。 脂肪たっぷりの人に脂肪吸引の提案、ほほやこめかみコケコケの人にヒアルロン酸や脂肪注入の提案 するのは当然なんです。
それをしないのは美容外科医の怠慢です。
提案したうえで、患者さんに選択してもらえればいいんです。 アップセルするドクターやカウンセラーが悪いんじゃないんです。アップセルするドクターやカウンセラーの説明能力、言語能力が足りないんです。
ちょっと話がそれたんで、質問に戻りますね。
脂肪吸引を代表とするジョールファット、メーラーファット、バッカルファット、ナゾラビアルファットは 顔の余計な脂肪を取り除く手術で、引き算の治療(マイナスの治療)になります。
ヒアルロン酸や脂肪注入は、額、こめかみ、ほうれい線、眼窩縁、チーク、頬コケ、マリオネットライン、ジョールライン、アゴは 落ちてしまった顔の脂肪や骨委縮によるボリュームロスを改善する足し算の治療(プラスの治療)になります。
この引き算と足し算の治療と糸リフトという❝元に戻す治療(移動させる治療)❞を組み合わせることで、自然で美しいお顔を手にすることが出来ます。
マイナスだけに頼るとたるんだりこけたり プラスだけに頼るとパンパンな顔になったり 元に戻す治療だけだと不自然な変化や引き連れが目立ったり、持続期間が短かったりします。
医師から納得できる提案があればアップセルに乗ったほうが、自然な美しさを手に入れることが出来ます。 アップセルに困ったら『その治療があることで、具体的にどうきれいになりますか?』と質問してみて下さい。
納得できなければ帰りましょ。
第5選!糸リフトとハイフ(HIFU)って、どっちがいいの? これもよくある質問ですね。
結論、どちらもいいです。
ハイフは切らないリフトアップとして有名なので、糸リフトと比較されることが多いですが、そもそも目的が違うので比較するものではないんです。
糸リフトの目的は、リフトアップとたるみ予防がメインです。
ハイフの目的は、タイトニング、脂肪溶解、小じわ改善(特に目まわり有効)です。
引き上げが目的だったら、手で引っ張るようにたるみを解消したい場合は、糸リフトをメイン手術におきましょう。 引き上げよりも引き締めたい、ダウンタイムが気になる、脂肪多め、目まわりの小じわが気になる、などはハイフがいいです。
あとは個人的な意見になりますが、糸リフトやる直前にハイフ、糸リフトやった3ヵ月と6か月後にハイフをやると 引き上げと引き締めの効果がすごい出ます。
どちらが適応になるかは、診察で変わってくるので、目的に応じて使い分けられるように 糸リフトも出来るし、ハイフも置いてあるクリニックに相談しましょう。
第6選!糸リフトのダウンタイムってどれくらい?
結論、ダウンタイムの内容によります。
ダウンタイムって人によって想定してるものが違うんですよね。
・疼痛(痛み) ⇒1週間程度で改善します。ただし、さわれば痛いのは2,3週間続きます。ちょっとした顔の動きで若干痛くなることはあります。
・内出血(あざ) ⇒出なければ0日。出れば1,2週間です。
・腫脹(はれ) ⇒数日から1週間程度で引いてきます。引きつれが出る場合もありますが、99%改善します。
・傷 ⇒糸の入口に注射痕ができるくらいです。テープをしてしまえばほぼわかりません。
・まわりにばれるかどうか ⇒人によります。傷も目立たないし、引き連れも出なければ、あまりわかることはないでしょう。
・完成形まで ⇒約1カ月です。
第7選!糸リフトの効果って何があるの?
おもに3つあります。
①リフトアップ効果 施術の名前にもなってますのでわかりやすいですね。 こちらは半年前ぐらいの効果になります。
②たるみ予防 糸リフトの一番のメリットはこれだと思っています。 この効果を得るために定期的にやるべき治療です。
③肌のハリツヤ改善 糸のコグ呼ばれる棘が線維芽細胞を刺激して、コラーゲン生成を促します。 そのため、肌のハリツヤが出て、化粧ノリが良くなったり、ニキビ改善した、なんて患者さんもいました。
第8選!糸リフト、失敗しないですか?
なにをもって失敗というかですね。
失敗=もう戻せない、修正も出来ない状態、と私は考えています。 そうすると糸リフトで失敗するということはまずあり得ません。
糸リフト後にある『失敗だー!!』という訴えの中で多いのは
・内出血 ⇒安心してください。1,2週間で引きます。 ・痛み(時折ピリッとする) ⇒安心してください。1~4週間で引きます。
・ひきつれ/ぼこつき ⇒安心してください。1,2週間で8割、1カ月で9割5分改善します。
・ぶちって糸が切れた ⇒安心してください。切れてません。糸のコグが外れただけです。
・口がゆがんだ ⇒安心してください。麻酔の影響です。数時間で引きます。
どれも失敗ではなく、時間が解決してくれます。失敗ではなく、医師の❝説明不足❞ですね。
8選!
ご紹介させていただきました。