リベルサスを用いたメディカルダイエット
美容皮膚科
目次
医療ダイエット薬「リベルサス」
リベルサス(Rybelsus)は、糖尿病治療薬として使用される医薬品で、主成分はセマグルチド(semaglutide)です。
リベルサスの正式名称は「GLP-1受容体作動薬」で、この言葉からわかる通りGLP-1と呼ばれるホルモンを作動する働きがあります。経口投与の錠剤として製剤されています。
GLP-1は、膵臓からインスリンを分泌させ血糖値を下げるホルモンです。
血糖値を下げる働きを持つGLP-1ホルモンの誘導により、血糖値上昇が引き起こす脂肪の過剰な蓄積を抑えられるというわけです。
糖尿病のお薬でなぜ痩せるのか?
これを理解するには、糖尿病がそもそもどのような病気なのかを知る必要があります。
糖尿病は「血糖値が高い病気」というのはご存知かと思います。
血糖値が高いと体中の血管が障害を受けて、網膜症による失明や、腎障害によって透析が必要となったり、神経障害を受けて両足の感覚障害などの合併症を起こすことがあります。
血糖値が高くなると人体はどうするのか?血糖値を下げようとします。(血糖値は80~100で保とうとする)そこで活躍するのが「インスリン」です。
インスリンによって 余った糖分は、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蔵したり、脂肪として貯蓄します。
ではなぜ糖尿病薬でやせるのでしょうか?
それは余分な糖分を尿として排泄したり、消化管からの糖分の吸収を抑えることで糖分を体から排出することで、太らないようにします。
また胃の蠕動を抑えたり、食欲中枢に働くことで食欲そのものを落とすことで、体重を減らす作用があります。
なおすべての糖尿病薬でやせるわけではありません。例えば、インスリンを使用すると体重が増えます。それはインスリンによって、「余分な血糖を脂肪として蓄える」ように働くからです。
糖尿病薬にはいろいろな種類があり、今回紹介するGLP1作動薬「リベルサス」は体重減少効果が高く、人気となっています。
リベルサス®の作用
3ヶ月で7kg以上の減量となる場合があります。
使用する容量が多いほど効果が高まります。
リベルサス®の特徴
- 食欲を抑制
- 食事量の減少
- 脂肪燃焼と代謝の促進
- 食事運動のダイエット効果を引き上げる
リベルサスの治療効果・情報
血糖コントロール
リベルサスは、2型糖尿病患者の血糖値を効果的にコントロールすることが証明されています。多くの臨床試験で、HbA1c(過去2〜3か月の平均血糖値を示す指標)の顕著な減少が観察されています。特に、14mgの用量が最も効果的で、約1.0〜1.5%のHbA1cの減少が報告されています。
体重減少
リベルサスは、血糖値のコントロールに加えて、体重減少にも効果があります。臨床試験では、リベルサスを使用した患者の多くが体重の減少を経験しています。14mgの用量では、平均して約4〜5kgの減少が見られました。
心血管リスクの低減
リベルサスは、2型糖尿病患者の心血管リスクを低減する可能性があることが示されています。特に、既存の心血管疾患を持つ患者において、心血管イベント(心筋梗塞や脳卒中など)の発生率を低下させる効果が期待されています。
リベルサスの服用方法
1日1回の内服となります。
朝起きたら、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに服用します。
服用後は少なくとも30分は、飲食及び他の薬剤の経口摂取を避けなければなりません。
リベルサスの投与方法
- 開始用量: 通常、リベルサスは1日1回、3mgで開始されます。この低用量は、副作用のリスクを減らすための導入期間として設定されています。
- 増量: 3mgを少なくとも30日間投与した後、7mgに増量されることが一般的です。さらに効果が必要な場合は、7mgを少なくとも30日間投与した後、14mgに増量することもあります。
- 服用タイミング: リベルサスは、空腹時に服用することが推奨されます。水で服用し、服用後30分間は他の食事や飲み物を避けるようにします。薬を水以外の飲み物や大量の水で服用すると、薬の吸収が低下する可能性があります。
- 注意事項: 一部の患者は、吐き気や下痢などの副作用を経験することがあります。これらの症状が持続する場合は、医師に相談してください。
- 重要: 投与に関しては、医師の指示に従い、個々の患者の状態に応じて調整されるべきです。自己判断で投与量を変更することは避けてください。
リベルサスの投与スケジュール
①開始用量 (3mg)
- 初期段階: 通常、リベルサスは1日1回3mgで開始されます。この初期用量は、副作用を最小限に抑えながら、身体を薬に慣れさせるために使用されます。
- 投与期間: 3mgの用量は少なくとも30日間投与します。
②増量(7㎎)
- 次のステップ: 3mgを30日間服用後、効果が不十分な場合は、7mgに増量されます。7mgも1日1回の投与です。
- 投与期間: この用量も少なくとも30日間続けます。
③最大用量 (14mg)
- 最大増量: 7mgを30日間服用後、さらに効果が必要な場合には14mgに増量されます。14mgはリベルサスの最大用量で、これ以上の増量は推奨されません。
- 維持投与: 14mgが目標用量となり、効果が安定している場合、この用量で治療が継続されます。
リベルサス使用に際しての注意事項
- リベルサスは空腹時に服用し、水で飲みます。服用後30分間は飲食を避け、薬の吸収を妨げないようにします。
- 服用の際は、医師の指示に従い、自己判断での用量変更や中止は行わないでください。
リベルサスの安全性
副作用
一般的には軽度の副作用が見られることがあります。主な副作用には、吐き気、嘔吐、下痢、便秘が含まれます。これらの症状は通常、治療開始時や用量が増えるときに見られますが、多くの場合、時間とともに軽減します。
低血糖
リベルサス単独で使用する場合の低血糖リスクは比較的低いですが、他の糖尿病治療薬と併用する場合にはリスクが増加することがあります。低血糖の症状に注意し、適切な対応を行うことが重要です。
リベルサスが処方できない方
- 妊娠中または授乳中の方
- 糖尿病の方
- 膵炎、重度の胃腸障害の既往がある方
- 飢餓状態の方
GLP-1受容体作動薬の他の選択肢との比較
項目 | リベルサス (Rybelsus) | トルリシティ (Dulaglutide) | ビクトーザ (Liraglutide) | ジャヌビア (Sitagliptin) |
---|---|---|---|---|
主成分 | セマグルチド (経口) | デュラグルチド (注射) | リラグルチド (注射) | シタグリプチン (経口) |
薬剤クラス | GLP-1受容体作動薬 | GLP-1受容体作動薬 | GLP-1受容体作動薬 | DPP-4阻害薬 |
投与方法 | 経口 (1日1回) | 注射 (週1回) | 注射 (1日1回) | 経口 (1日1回) |
効果 | 血糖値低下、体重減少 | 血糖値低下、体重減少 | 血糖値低下、体重減少 | 血糖値低下 |
主な副作用 | 消化器症状 (吐き気、下痢など) | 消化器症状 (吐き気、下痢など) | 消化器症状 (吐き気、下痢など) | 消化器症状、頭痛 |
体重減少効果 | あり | あり | あり | わずかまたはなし |
心血管リスク軽減 | あり | あり | あり | あり |
価格 | 比較的高価 | 比較的高価 | 比較的高価 | 中程度 |
使用の容易さ | 経口で手軽 | 週1回の注射で手間が少ない | 毎日の注射が必要 | 経口で手軽 |
未承認機器・医薬品の掲載に関して
未承認医薬品等である事の明示 | GLP-1 受容体作動薬は未承認機器・医薬品です。 |
入手経路等の明示 | 国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。 |
国内の承認医薬品等の有無の明示 | 国内で肥満治療の効能・効果で承認されているものはありません。 美容・ダイエット目的での使用については保険適応外の自由診療となります。 |
諸外国における安全性等に係る情報の明示 | GLP-1受容体作動薬は、アメリカのFDA、EU27か国のEMA、韓国のMFDSにおいて、肥満症の適応で承認をされています。日本では、2型糖尿病治療薬として厚生労働省の認可を受けています。 |
リベルサスのよくある質問
1.「リベルサスってなに?安く購入するには通販がいい?」
回答:リベルサスは糖尿病薬としては承認されていますが肥満治療薬としては未承認医薬品です。
未承認医薬品のため医薬品被害救済制度は受けられないので自由診療の対象となります。
2.「リベルサスは個人輸入で購入した方が安いって本当?」
回答:リベルサスを通販で購入する際は、個人輸入よりもクリニックで診療してもらい処方を受ける方が安いです。リベルサスを個人輸入で購入した場合、偽物が届いてしまうリスクがあります。万が一副作用が出た場合は医師に相談することができるのも大きな利点です。※医療機関での処方薬はすべて正規品
メトホルミン
血糖値を下げる効果が高いことに加え、その安全性と費用の面で優れています。
血糖値が高めの方、糖尿病のリスクが高い方に特にお勧めです。
メトホルミンの作用
3ヶ月で1~3kgの減量メトホルミンだけでの痩せの効果はマイルドですが、他の薬剤との併用で、痩せの効果が高くなります。
さらに、老化の原因になる活性酸素を抑制したり心血管疾患の発症リスクが減少したりと、近年ではエイジングケア効果があることが注目されています。
メトホルミンの効果
- 筋肉や脂肪で糖を消費してくれる
- 糖質を排出して体重減少
- 食欲を抑制
- 脂肪を燃焼させつつ筋肉分解は防ぐ
服用方法
食前または食後に内服します。
1日1回~3回まで使用することが可能です。
副作用が出にくいように、250mgの錠剤を1日2回内服するところから始めます。
副作用に注意しながら、徐々に増量していきます。
副作用
便秘、下痢、お腹のはり、吐き気などの胃腸障害と、筋肉の脱力感がよくある副作用です。
乳酸アシドーシスの副作用は極めて稀ですが、発生した場合には重症となり得ます。
強い倦怠感、筋肉痛を感じたら、内服を中止してすぐにご相談ください。
処方できない方
- 高齢者
- 腎臓の機能が悪い方
- 肝臓の機能が悪い方
- 心肺機能が悪い方
- アルコール依存症の方
- 糖尿病の方
- 妊娠中または授乳中の方
- 乳酸アシドーシスの既往がある方
- ヨード造営剤の使用前後である方
カナグル
SGLT2阻害薬は、過剰になった血糖の尿への排泄を促進するお薬です。
GLP-1受容体作動薬とは異なり、内服することで体内に取り込みます。
カナグルの作用
1日あたり200〜500キロカロリーのブドウ糖をカットしてくれます。
カナグルの効果
SGLTとは細胞表面にある膜タンパク質で、ブドウ糖を細胞内へ輪送する役割があります。
SGLTには異なる部位で働く2つのタイプが知られ、そのうちの1つSGLT2は腎臓の近位尿細管でブドウ糖吸収に関わっています。
SGLT2阻害薬は、SGLT2の働きを抑え、尿細管でブドウ糖が血液に戻らないようにしてブドウ糖を尿に排出させます。
服用方法
1日1回 1錠(100mg)
朝食前または朝食後に内服してください。
副作用
糖尿、多尿、口渇
糖と一緒に体内の水分が尿として排出されるため、尿量が増え喉が乾くようになることがあります。
処方できない方
- 薬や食べ物によるアレルギー症状(かゆみ、発疹など)が出たことがある方
- 感染症がある方
- 腎不全・透析治療中の方
- 妊娠中、妊娠している可能性がある方
- 授乳している方
- 高齢の方
サノレックス
サノレックスは、食欲中枢に作用して摂食抑制作用を示し、1日の摂取カロリーを減少させ、体脂肪を効果的に減らしていくお薬です。 1錠で5~6時間(最大9時間程度)の満腹感が得られます。(個人差あり)
サノレックスの効果
糖質や脂質などの太る原因となる栄養素の吸収を抑えることはできませんが、食欲そのものを抑えることで摂取カロリーも減らすことができますので、無理に我慢することなく自然に体重を落とすことができます。また、代謝を促す効果もあります。
服用方法
1日1回、昼食前に1錠。
薬の効果が発揮されるのは内服後2~9時間くらいです。
副作用
まれに口の渇きや便秘、睡眠障害、頭痛が発生することがあります。
症状の強い場合は医師にご相談ください。
処方できない方
- サノレックスでアレルギー症状を起こしたことのある方
- 緑内障のある方
- 心臓・血管(脳血管)障害のある方
- 糖尿病のある方
- 重度高血圧症の方
- 肝・腎障害のある方
- 不安・抑うつ・異常興奮状態、及び統合失調症等の精神疾患のある方
- 薬物・アルコール依存症歴のある方
- てんかん・パーキンソン病の既往のある方
- 妊婦または妊娠している可能性のある方
- 小児(15歳未満)、高齢者(65歳以上)の方
エパデール
中性脂肪を減らす作用があり、高脂血症の改善に使用される内服薬です。
エパデールの効果
血液中の脂肪分(コレステロールや中性脂肪)を低下させます。 血液の固まりができるのを防いだり、血管の壁に付着するのを抑えます。 血管の弾力性を保ちます。
服用方法
1日3回、1回2錠、毎食直後に服用
副作用
吐き気、腹部不快感、下痢、便秘、発疹
処方できない方
血が止まりにくくなるので、出血をともなう病気のある人は使用できません。たとえば、血友病、消化管出血、尿路出血、喀血、眼底出血などです。
リピトール
有効成分の「アトルバスタチン」が体内におけるコレステロールの生成を抑え、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす薬です。
服用方法
1回2錠、夕食後に服用
副作用
- 肝機能値の異常..AST、ALT等の肝機能値が上昇(まれに肝障害にいたることがあるので要注意)
- 胃の不快感、吐き気、腹痛、下痢
- 指のしびれ感、頭痛、不眠
- 発疹、かゆみ
処方できない方
重い肝臓病の人は使用できません。病状を悪化させたり、副作用がでやすいためです。腎臓病またはその既往歴のある人は、横紋筋融解症の発現や腎機能の悪化に注意するなど慎重に用います。
アカルボース
糖質を分解してブドウ糖にするαグルコシダーゼという酵素の働きを妨害して体内に吸収される糖質を抑制し、食後の急激な血糖値の上昇を抑えることにより、食べた物が脂肪になりにくくなります。
服用方法
1日3回、1回1錠を食事の直前(10分以内)に服用
副作用
とくに飲み始めにおなかの調子が悪くなることがあります。おなかが張ってゴロゴロしたり、軟便になり排便回数が増えたりします。重症化することはほとんどなく、しだいに慣れることが多いようです。
処方できない方
妊婦や授乳中の女性、別の糖尿病薬を服用中の人、肝機能や腎機能に障害がある人は使用できません。
防風通聖散
防風通聖散はダイエットに効果が期待できる漢方です。 効果はゆっくりですが長期的に飲むことで脂肪の燃焼や排便をサポートし、痩せやすい体質に改善してくれます。
防風通聖散の効果
- 脂肪燃焼
- 利尿作用(むくみ改善)
- 便秘改善
- 血行促進
服用方法
防風通聖散は1日3回、食前に水または白湯で服用
副作用
- かゆみ
- 下痢
- 嘔気・嘔吐
- 頭痛
- 発熱
- 間質性肺炎 など
処方できない方
体の虚弱な「虚証」の人、胃腸の調子の悪い人、また、発汗の多い人には向きません。
防己黄耆湯(ボウイオウギトウ)
水分代謝が悪く余分な水が体にたまってしまうタイプの方に、水分代謝に働きかけてむくみを取る漢方薬です。肥満症の薬として注目されています。体力は中程度から虚弱で、色白で筋肉が柔らかい、特に下肢がむくみやすい、いわゆる水太りタイプで、疲れやすく、汗をかきやすい、むくみやすいといった方に適しています。
防己黄耆湯の効果
多汗症の原因となっている発汗機能のなんらかの障害や自律神経の乱れを、正常な状態になるようサポートしてくれ、体質改善を目指すものです。
胃腸の働きや栄養の吸収を助けることで、体の中の余分な水分を取り除き、体内の機能を高める働きがあります。
さらに、多汗症の原因として考えられる、過度なストレスや緊張・不安を和らげるのに役立ちます。
服用方法
1日2回、食前または食間(食後2時間)に服用
副作用
発疹や発赤、かゆみなどの皮膚症状や食欲不振、胃部不快感などの消化器症状が見られることがあります。
処方できない方
妊娠・授乳中の方は、薬の種類や服用期間、体の状態などを総合的に考慮する必要があります。
オルリファスト
食事で摂取した脂肪を吸収せずに体外へ排出させるお薬です。有効成分であるオルリスタットが、脂質を分解する消化酵素リパーゼの働きを抑制することで、脂肪の吸収を阻害します。
オルリファストの効果
食事から摂取した脂肪の約30%の吸収を阻害します。
肥満だけでなく、高血圧、高脂血症、高血糖などの生活習慣病の予防効果もあるといわれています。
服用方法
1日3回 1錠 食事中または食後に服用。
副作用
オルリファストによって吸収を阻害された脂質は腸内に溜まるため、下痢のような症状、便が油っぽくなる、便の回数が増えるなどがあります。
処方できない方
- オルリファストに含まれる成分にアレルギー(過敏症)の既往歴がある方
- 妊娠している方(妊娠の可能性がある方も含む)
- 吸収不良症候群の方
- 胆汁うっ滞の方
BBX
脂質の吸収を阻害することでダイエット効果が期待できるお薬です。
BBXの効果
肥満の原因となるホルモンである「コルチゾール」の分泌をコントロールすることで食欲を抑制します。BBXには食欲抑制効果に加え脂肪の吸収を抑える作用もあるため、摂取したカロリーの約50%をカットします。
服用方法
昼食と夕食の30分前に1錠(1日2錠)
もしくは、昼食または夕食の30分前に1錠(1日1錠)
副作用
稀に下痢や喉の渇きなどが起きることもあります。これらは継続して飲み続ければ体が成分に慣れてきておさまってくることがほとんどです。
処方できない方
重度の高血圧や心臓病を持っている方、妊娠や授乳中の方、肝臓・脳に障害がある方は服用できません。