傷跡修正

美容外科

『傷はなぜ傷跡として残るのか』。たとえば出血を伴わないひっかき傷は、傷の深さが表皮内にとどまるため、傷跡として残りません。
しかしそれ以上傷が深くなる、つまり表皮より深いレベルの真皮まで傷が到達すると傷跡として残ります。傷跡が残るかどうかの一つの目安になるのが、出血の有無です。
出血したということは、血管が豊富に存在する真皮層まで傷が到達したことを意味します。真皮層には線維芽細胞が存在し、コラーゲンを産生して傷を修復します(創傷治癒)。
しかし創傷治癒は、全くもとの状態の皮膚を作るわけではなく、傷跡として修復されるのです。当院ではこれらを評価し、傷跡修正を行うことで現状より改善させるように心がけています。

治療対象となる傷跡

  • ケガや事故の傷跡
  • 引きつれた傷(瘢痕拘縮)
  • 盛り上がった傷(肥厚性瘢痕 : ケロイドと見間違えることが多い)
  • 凹んだ傷跡
  • 他院で受けた傷(重瞼線、目頭切開、小鼻縮小、人中短縮などの傷跡)が目立つ
  • リストカットの跡
  • 水ぼうそうやニキビ跡
  • 帝王切開の傷跡

※ケロイドは腫瘍性に傷の範囲を超えて広がるために、放射線治療が必要な場合があります。

施術について

治療時間10分~(内容により異なります)
リスク・副作用内出血、腫れ、感染、瘢痕形成(傷の肥厚や陥凹など傷跡が目立つ)、瘢痕拘縮(引きつれ)、ケロイド形成、真皮縫合糸(中縫いの糸)が出てくることがある、縫合糸膿瘍、傷が長くなる、ドッグイヤー(傷の両端が盛り上がる)、修正前より目立つ
注意事項・ダウンタイム(腫れ・内出血)のピークは1〜2週間程度
※およそ半年で赤みが落ち着いてきます。
・術後しばらくは直射日光を避けてください。日焼け対策は万全にしてください。
・患部が再生するまで強い刺激を与えないようにしてください。
・ボトックスの使用について
ボトックスには一時的に筋肉の動きを抑制させる働きがあります。当院ではその特性を利用し、傷跡修正の術後、傷の安静を保つためにボトックスを使用する場合があります(眉間など、ボトックスを注入できる部位に限ります)。
その他抜糸 : 1週間後に抜糸
入浴・シャワー : 入浴は抜糸後から可能、シャワーは当日から可能

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