二重埋没法

二重埋没の糸玉はなぜ起こる?原因・治療法・後悔しないための予防策

二重埋没法は、比較的短時間で行えることに加えてダウンタイムも少なく、さらに切開を伴わないため自然な仕上がりが期待できることから、多くの方が選択する人気の二重整形術式です。
しかし、術後の経過の中で一部の方に「糸玉(いとだま)」と呼ばれる膨らみやしこりがまぶたに生じることがあります。

糸玉ができると見た目に違和感を覚えるだけでなく、不安や不快感を伴う場合もあり、施術後の満足度に影響する要因のひとつです。では、なぜ糸玉は起こるのでしょうか。また、できてしまった場合にはどのように対処すればよいのでしょうか。

本記事では、糸玉の原因・症例・治療法・予防策を体系的にまとめ、術後の不安を少しでも軽減できるよう丁寧に解説していきます。

二重埋没の糸玉とは?

まずは糸玉の基本的な定義や、なぜ発生するのかといった概要を確認してみましょう。

二重埋没の糸玉とは、埋没法の施術後にまぶた内部の糸が皮膚近くで固まり、しこりや膨らみとして触れたり見えたりする状態を指します。埋没法は糸を用いて二重ラインを維持するため、糸玉の発生リスクはゼロではありません。まぶたの厚みや術者の埋没位置により、糸玉が表面化する可能性が変わってきます。

特に皮膚の薄い方や、施術時に結び目が浅い層にある場合は、時間が経っても糸の結び目が浮き出ることがあります。ただし多くの場合は数か月程度で落ち着くケースがあり、必ずしもトラブルに発展するわけではありません。

糸玉に気づいた時は、炎症や痛みがないかを観察することが大切です。万が一赤みや腫れを伴うようであれば、早めに医師の診察を受け、必要に応じて治療や再施術を検討しましょう。

二重埋没法後に糸玉ができる4つの原因

二重埋没法の術後に糸玉が生じるのは、一つの要因だけではなく複数の要因が絡み合っている可能性があります。

原因を正しく理解することで、術前のクリニック選びや手術方法の相談に役立てることができます。糸玉はまぶたの薄さや医師の技術力など、いくつもの要素が組み合わさって発生しますので、自分自身のまぶたの状態や、使用される糸の性質を事前に確認することも重要です。

以下では代表的な4つの原因について詳しく見ていきましょう。どれに当てはまるかを知ることで、術後の経過観察や対策に応用できます。

原因1.糸の結び目が浅い位置にある

埋没法ではまぶたを固定するために結び目を作りますが、その位置が皮膚の浅い層になってしまうと、術後に糸玉として突出しやすくなります。皮膚が薄く、まぶたの脂肪層が少ない人ほどこのリスクは高まります。しっかりと奥の層に埋め込む技術が必要ですが、どの程度の深さが適当かは個人のまぶたの状態や医師の判断に左右されます。

原因2.まぶたの腫れ・むくみによる影響

二重埋没法の直後は腫れやむくみが生じることがありますが、まぶたが腫れることで糸に余計な圧力がかかり、皮膚表面に結び目が押し出される場合があります。通常は腫れが収まるにつれて目立ちにくくなりますが、強いむくみが長引くと糸玉が際立ってしまうことがあります。術後の正しいケアや生活習慣の見直しで腫れを早めに引かせることが大切です。

原因3.医師の技術や糸の結び方の違い

施術を行う医師の技量や、使用する糸や結び方のスタイルによっても糸玉の発生率は変わります。埋没法の手技に熟練した医師ほど、結び目を目立たせにくい方法を選択してくれる傾向があります。クリニックを選ぶ際には、施術経験の豊富さやカウンセリング時の説明を確認し、信頼できる医師を探すことが望ましいでしょう。

原因4.体質やまぶたの厚み

個人の体質によっては、まぶた周辺の皮膚が特に薄かったり、逆に脂肪が少なかったりするケースがあります。そのような場合、糸が透けたり結び目が膨らみやすくなることがあります。また、アレルギー反応などで糸への過剰反応が起こり、糸玉が強調される可能性も否定できません。

糸玉が生じる4つの症例

糸玉の生じ方や症状は人によって異なります。代表的な4つの症例を確認しておきましょう。

実際には糸玉の大きさや赤み、痛みの有無など、多様なパターンが存在します。心配しなくても自然に目立たなくなるケースもあれば、医師の手で除去や再施術が必要になる場合もあります。症状がどのタイプに近いかを把握することで、早めの対応が可能になります。

症例1.自然に治る可能性があるケース

ごく小さく、まぶたを触らないと分からない程度の糸玉は、時間とともにまぶたの組織になじんで目立たなくなっていく傾向があります。術後数週間から数か月かけて徐々に解消されることが多く、日常生活に大きな支障がない場合は、ひとまず様子を見る選択肢もあり得ます。

症例2.時間が経っても改善しないケース

半年以上たっても糸玉が残り、視覚的にも触感的にもはっきりとわかるような状態が続く場合は、抜糸や再埋没などの専門的な対処が必要となる場合があります。特に違和感が強い場合は、早めにクリニックで診察を受け、適切な治療策を検討してください。

症例3.炎症や痛みを伴う場合

糸玉の部位が赤く腫れたり痛みを感じる場合は、糸が炎症を起こしている可能性があります。まぶたの皮膚はデリケートなため、軽い感染症でも症状が大きく出ることがあるので注意が必要です。処置を後回しにすると悪化するリスクもあるため、気になる症状が出たら速やかに医師の診察を受けることがおすすめです。

症例4.見た目の違和感が強い場合

まぶたに大きな膨らみが生じてしまうと、人と会う際に気になったり、メイクで隠しきれなかったりすることがあります。そのストレスが日常生活に影響を及ぼすようであれば、抜糸や再施術などの方法も含め、クリニックと相談することを検討しましょう。

糸玉ができた場合の治療法・対処法

糸玉が生じた場合、どんな方法で対処・治療が行われるのでしょうか。クリニックでよく提案される治療法をご紹介します。

まぶたの状態や糸玉の大きさ、症状の有無により、対処プロセスは大きく変わります。症状が軽い場合は様子を見るだけで十分なこともあれば、炎症が強い場合は早期の抜糸や再施術が必要なケースもあります。

経過観察で様子を見る

術後間もない時期の小さな糸玉で、炎症症状がない場合はまず経過観察を行うことがあります。日常生活ではできるだけまぶたを刺激しないようにして、アイメイクやコンタクトの使用に関しても医師の指示に従い、安全に過ごすことが大切です。

抜糸して取り除く

糸玉が長期に渡って目立つ場合や、違和感が強いときには抜糸による除去が検討されます。局所麻酔を使用して糸を取り除くため、施術の負担は比較的小さいですが、抜糸後のまぶたの状態も安定するまで様子を見る必要があります。

再埋没法による修正

抜糸した後に改めて埋没法を行い、理想の二重ラインを維持しつつ糸の結び目が表面化しないように調整する方法です。医師の技術と経験が結果を左右しますので、後悔しないためにも丁寧なカウンセリングが重要となります。

切開法への切り替え

切開法はまぶたを切開して二重ラインを作り上げる手術のため、糸玉のリスクが比較的少ないといわれています。ただしダウンタイムが長くなることや費用面などのデメリットもあるため、医師と相談しながら慎重に選択しましょう

クリニックでの相談が必須

糸玉の状態や症状によって最適な治療法は変わります。自己判断で放置すると炎症が進んでしまうケースもあるため、まずは担当医に相談することが一番です。術後のアフターケアをきちんと行っているクリニックを選ぶことが、トラブルを最小限に抑えるポイントでもあります。

糸玉を防ぐための4つのポイント

埋没法において発生する可能性がある「糸玉」は、多くの方が気にするトラブルのひとつです。糸玉ができてしまうと、まぶたの表面に小さな膨らみが現れ、見た目の違和感や異物感を覚えることがあります。場合によっては再手術が必要になることもあるため、できる限り防ぎたいものです。

そのためには、施術前の段階からしっかりと準備を整え、適切な方法を選択することがとても重要です。以下では、糸玉を予防するために押さえておきたい4つのポイントを詳しくご紹介します。

これらを意識して実行することで、糸玉の発生リスクを下げることができます。医師やクリニックの選び方、使用する糸や術式、さらに術後の過ごし方までをトータルに考えることで、より安全で満足度の高い結果につながります。

ポイント1.経験豊富な医師を選ぶ

埋没法の糸玉は、術者の技術力に大きく左右されます。症例数が多く実績のある医師や、カウンセリングをしっかり行ってくれる医師を選ぶことで、結び目の位置を適切に調整してもらえる可能性が高くなります。

ポイント2.糸や固定方法にこだわる

使用される糸にはさまざまな種類が存在し、組織へのなじみや硬さが異なります。短期吸収糸や長期固定糸などがあり、医師がまぶたの状態に合わせて選択することが重要です。さらに固定方法も結び目が目立ちにくいように工夫することで糸玉の発生リスクを抑えられます。

ポイント3.まぶたの状態に合った施術法を選択

まぶたの厚みや脂肪量によっては、埋没法よりも切開法が適している場合があります。過去に埋没法で糸玉ができやすかった方や、もともとまぶたが厚い方は、一度医師に切開法のメリット・デメリットを相談してみるのも良いでしょう。

ポイント4.術後ケアを丁寧に行う

施術後、まぶたに圧力をかける行為や、過度な飲酒・喫煙などはむくみや腫れを長引かせる原因となります。適切な冷やし方、睡眠や栄養管理など、アフターケアをしっかり行うことで糸玉のリスクを低減できます。

二重埋没法後の糸玉に関するよくある質問(Q&A)

埋没法後に糸玉ができるのは珍しいことではありません。実際によく寄せられる質問と、その回答例をまとめました。

実際に糸玉ができるかどうかは個人差があるため、疑問が生じた時点でクリニックに問い合わせることが大切です。特に不安や痛みを感じる場合は、軽視せず早期に相談してみましょう。

Q1. 糸玉は必ずできるものですか?

決して必ずできるわけではなく、体質や術者の技術によってリスクは変動します。十分にまぶたの奥深くに糸を埋没させれば、糸玉がまったくできないケースも少なくありません。

Q2. 糸玉は片目だけに出ることもありますか?

左右のまぶたの厚みや脂肪量は異なる場合が多く、片目だけに糸玉が現れることは決して珍しくありません。違和感を覚えたら、早めに施術を受けたクリニックや専門医に相談することが望ましいです。

Q3. 糸玉を放置すると感染することはありますか?

糸玉そのものが軽度の場合は自然に治まることもありますが、痛みや赤みが増したり、急に腫れが強くなる場合は感染のサインかもしれません。放置すると症状が悪化する可能性もあるため、早急に医療機関を受診してください。

Q4. 糸玉は抜糸すれば取れますか?

糸玉を除去したい場合は抜糸を行うことで多くの場合は取り除けますが、再度埋没法を行うかどうかはまぶたの状態や希望の仕上がり次第です。医師とよく話し合い、メリットとデメリットの両面を考慮して決断しましょう。

まとめ

糸玉の発生を完全に防ぐのは難しい一面もありますが、医師選びや適切な施術方法の選択、丁寧な術後ケアによってリスクは大幅に低減できます。万が一糸玉が生じた場合でも早めにクリニックに相談し、適切な対処を行いましょう。

二重埋没法は短いダウンタイムと自然な仕上がりが期待できる施術ですが、糸の結び目の扱いによっては糸玉が発生する可能性があります。

原因や症状を知ることで冷静に対処でき、後悔のない施術を受けるためにも、事前の情報収集や医師との十分なコミュニケーションが不可欠です。もし糸玉が気になる症状としてあらわれたら、医師の診断に基づいて最適な治療法を検討しましょう。

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