【二重埋没】点留めと線留め｜価格やメリット・デメリットを徹底比較

〇先生、お疲れさまです。

はい、お疲れさまです。

〇最近、先生と一緒に動画を撮らせていただくようになってから、美容クリニックのCMがちょっと気になるようになったんです。二重施術の広告で、2万とか3万とか、すごく安い価格が出てるじゃないですか。

はい、ありますね。

〇でも実際には、その価格でできないっていう声もよく聞くんですよ。それって、詐欺なんですか？

詐欺ってわけでは全然ないんですけど、広告にある「29,800円」や「クーポン使用で9,800円」「4,800円」といった金額で、実際には施術できないことが多いのは事実ですね。ただ、最近では無理やりその価格でできるようにもなってきました。

〇じゃあ、「できない」って言ってる人たちは、どういう状況なんでしょう？

基本的に、その金額でも施術は「できる」んですよ。たとえば、0歳でも100歳のおじいちゃん・おばあちゃんでも、やろうと思えば可能です。ただ、それは「施術するだけ」の話なんですよね。

〇なるほど。

僕ら医師としては、施術したあとの仕上がりが理想の二重になるかどうかとか、その二重が長く維持できるかどうか、という部分まで見ていかなきゃいけないんです。そう考えたときに、2点留めなどの低価格メニューで理想的な二重や持続力を実現することは難しい目元も多いというのが現実ですね。

〇なるほど、そういうことなんですね。ところで、「2点留め」とか「4点」「6点」ってありますけど、正直、何がどう違うのか分からないんです。今日はそのあたり、教えていただいてもいいですか？

もちろんです。では、説明していきましょうか。

〇よろしくお願いします！

二重埋没法における線留めとは

〇先生、2点留めと線留め、あと高額な施術との違いについて教えていただけますか？

はい。まず「2点留め」というのは、「点留め」の一つの手法ですね。一方で「高いやつ」と言われるものの多くは、「線留め」と呼ばれる施術を指している場合が多いです。なので、まずはその「線留めとは何か」というところから説明していきます。

〇お願いします！

「線留め」と呼ばれる施術の多くは、「自然癒着法」と呼ばれる技術で構成されています。うちで言うと、この3つの施術が「自然癒着法」に該当しますね。

「自然癒着法」と言ったとき、多くは「6点自然癒着法」を指していると思ってください。これに少しアレンジを加えて、点数を減らしてシンプルにしたのが「4点自然癒着法」です。一部のクリニックでは、この「4点」を使っていて、「6点」を最上位プラン、「4点」をその次のプランとして用意しているケースもあります。

〇なるほど、わかってきました。

これを見ていただきたいんですが、名前に「6点」とついていますけど、実は1本の糸で6か所を通す構造になっています。

〇じゃあ、6点自然癒着法っていうのは、1本の糸で6か所を通すから「6点」っていうことですか？

はい、まさにその通りです。で、それを4か所に簡略化したものが「4点自然癒着法」と呼ばれています。見比べてみると、6点のほうが複雑そうに見えると思いますが、4点はよりシンプルに仕上がっているのがわかると思います。

〇あ、ほんとですね。僕から見て左下にあるのが6点ですが、かなり幅が広いですね。

そうなんですよ。よく気づいてくれましたね。6点は、止める範囲が広いので、内側から外側までしっかり止めることができます。

〇ということは、持ちがいいってことですか？

その通りです。なぜ持ちがいいかは、このあとで詳しく説明していきますね。

4点というのは、少し幅は狭くなるんですが、この4点でもしっかりと線留めが可能です。
これまでの従来型の点留めと比べると、持続力という点では、4点であっても格段に向上しています。

二重埋没法における点留めとは

ここに書かれているのが、点留めの施術のひとつになります。
では質問しますね、コジローさん。これ、何点留めだと思いますか？

〇えーっと…ちょっと待ってください。糸玉としては1つですけど、皮膚を2か所通ってるから…2点留めってことになるんですかね？

実はこれ、どちらでもいいんですよ。

〇え？どういうことですか？

これは、クリニック側の判断で決まっているんです。
糸玉を基準にすれば、これは1つの糸玉なので「1点留め」となります。
でも皮膚を2か所通っているので、「2点留め」と言っているクリニックもあります。

なので、これは詐欺とかではなくて、そもそも明確な決まりがないんです。
このような構造のものを2つ並べれば「2点留め」だったり「4点留め」と言っているクリニックもあります。

〇なるほど。じゃあ、四角いループみたいなものが1つで2点留め、それを複数使えば4点や6点になるっていうことなんですね。

そうなんです。これがポイントで、うちのメニューにも「4点自然癒着法」とか「6点自然癒着法」ってありますけど、たまに「私、4点やりました」とか「6点やりました」って言われる方がいらっしゃるんですね。
でもよく聞いてみると、このタイプの点留めを2つ使って「4点」、3つ使って「6点」と言っているクリニックが結構多くあるんです。

〇完成度的にはどうなんですか？

正直に言うと、点留めを2点から4点に増やしたところで持ちが少し良くなるという印象はあるんですが、自然癒着法のような線留めと比べると、その持続力は大きく劣ります。
私たちは埋没法をかなり多く手がけてきた経験がありますし、データを取っていても明らかに持続性には差があります。体感としても、点留めと線留めでは明確に違いますね。

〇それって、何か理由があるんですか？

点留めというのは、ループがどうしても小さくなるんですよ。点留めの数を増やしたとしても、1つ1つの糸のループが小さいため、糸のたわみや遊びが非常に少なくなります。
一方で、線留めのように1本の長い糸で留める場合、その中で力の分散がうまく取れるので、持ちが良くなりやすいんです。

〇ああ、なるほど。手間はかかるけど、1本の糸でバランスよく支える線留めの方が、結果的に持続力が高くて、綺麗な二重が作りやすいってことですね。

まさにその通りです。

二重埋没法における点留めのメリット・デメリット

こちらの点留めですね。これ、何点留めかという違いはもちろんあるんですけど、一般的に「点留め」はだいたい1年で30〜40％の人が取れてしまいます。

〇あ、それがまさに点留めのデメリットなんですね。

けっこう驚異的な数字だと思います。

〇つまり、今日3人が点留めの手術を受けたら、1年後には1人が取れちゃうってことですよね？

そうなんですよ。それって、かなり大きな問題なんです。中には「取れてもいいや」っていう人もたまにいますけど、ちなみにどうやって取れると思います？

〇糸がほつれるとかですか？

もちろん、糸が解ける場合もあるんですけど、それよりも「組織が持たなくて切れてしまう」んですよ。

〇えっ、組織が切れることで糸が緩くなってしまうってことですか？

そうです。それによって二重のラインがなくなってしまうんです。ちなみに、たとえば2点留めや4点留め、何点留めでも、糸は複数本入ってますけど、それが全部同じ日にポンっと綺麗に取れると思いますか？

〇なるほど…じゃあ片目だけ取れたりとか…。

そう、その通り。片方だけ外れちゃったりするんです。取れても元に戻るだけだから大丈夫と思っている人もいますけど、実際には「右目の外側だけ取れました」とか「左目の外側だけ取れました」ってなると、そこだけラインがガタッと崩れてしまうんですよ。反対側は綺麗なままなのに。

〇それは困りますね。左右差がめちゃくちゃ出ますよね。

そうなんです。それが最大のデメリットです。なので「簡単に取れてもいいや」って思ってる人は、本当に取れた状態がどうなるのか、想像できてないのかもしれません。僕はそこをきちんと伝えるようにしています。

〇じゃあ先生、点留めのメリットとしては「安くできる」くらいしかないんですね？

正直、そうですね。点留めのメリットは「価格が安くできる」ってことに尽きると思います。

〇で、デメリットは「非常に取れやすい」ということですね。

その通りです。

二重埋没法における線留めのメリット・デメリット

それに比べて、線留めのメリットは「取れにくい」ことですね。特に6点自然癒着法のメリットは非常に大きいです。これ、データも出てまして、5年間で外れる人はなんと3％だけです。

〇3％！？ 5年で3％ですか？

そうです。たとえば今日100人がこの6点自然癒着法の手術を受けたとして、5年後にまた100人集まっても、外れてるのは3人だけってことになります。逆に言えば、97人は5年経っても持っている。非常に高い確率で維持されると思っていただいて大丈夫です。

〇じゃあ先生、デメリットは…？

しいて言えば、線留めのデメリットはやはり「価格」ですね。どうしても点留めに比べて技術が必要になるので、施術できる先生も限られてきます。だからこそ費用も高くなってしまう傾向にあります。

〇先生も今おっしゃってましたけど、「価格が高くなる」というのがまずデメリットで、「できる先生が少ない」というのが最大のデメリットですね？

その通りです。できる先生が少ないこと、そしてその分、金額が高くなってしまう。それがデメリットですね。

〇でも逆に言えば、6点自然癒着法や線留めができる先生であれば、その先生をしっかり選んで施術を受ければ、持続力のある手術になるということですね。

ありがとうございます。はい。ただですね、大手さんなんかだと費用が50万円を超えてきたりもするので、なかなか大変ですよ。

二重埋没法における自然癒着法パーフェクトとは

〇ちなみに先生、さっき触れてなかったと思うんですが、「パーフェクト」っていうのは？

あ、気づきましたか。これはですね、うちが少し力を入れている施術になります。6点自然癒着法というのが、うちの売りのひとつなんですが、それでも外れてしまう方っていうのはやっぱりいるんですよ。僕自身も経験があります。そのときに、この施術のデメリットを感じたんですね。

〇ちょっと難しそうな話になりますか？

はい、少し専門的になるかもしれませんが、ひとつは「粘膜側の処理」ですね。この粘膜側は、3箇所しか拾ってないんですよ。そこが外れると、どうしてもラインが薄くなってしまうんです。

〇なるほど…。

なので、粘膜側を横に移動させて、引っ掛ける範囲を広げています。上の幅と同じように、下でも線留めしてるようなイメージです。皮膚側で6点留めているのと同じように、粘膜側でも6点留めしている手法ですね。

〇ということは、皮膚側でも6点、粘膜側でも6点…それでより持続力が長くなるんですね？

そうです。さらに、皮膚側でも「この1番から3番に飛ぶ」ときに、途中を経由させるようにしています。一般的な方法では、たとえば2番から5番に飛んだり、4番から6番に飛んだりして、途中を飛ばす形になるんですが、僕の施術ではすべて経由するような方法をとっています。

〇はいはいはい…。

これによって「真皮」と呼ばれる皮膚の中でも硬い部分に、できるだけ多く引っかけることができるので、より持ちが良くなるんですね。

〇なるほど。すごく難しそうな施術ですね。先生、質問です。糸はこれも1本なんですか？

はい、これも糸1本でやります。

〇えっ、じゃあかなり長い糸を使うってことですよね？

その通りです。

〇ちなみに先生、この「自然癒着法パーフェクト」って呼んでいる施術、できる人ってそんなにいるんですか？

6点の施術ができる人なら、少し訓練すればできると思いますが、この施術を「やろう」と思わないとできないんです。だから、実際にこの手術をやっている先生はほとんどいないんじゃないかと思います。

〇ということは、「パーフェクト」っていう施術をすれば、二重が取れる確率はさらに下がるってことですね？

おっしゃる通りです。通常の6点でも5年で97％が維持されるので、「パーフェクト」はそれ以上に持つと思っていただいて大丈夫です。

〇本当に「絶対に取れたくない！」って人は、この「パーフェクト」を受けた方がいいってことですね。

はい、その通りです。うちの自慢の施術になります。

まとめ

〇これは、やはり線留めを受けてほしいっていうのが、先生の結論になりますか？

その通り、正解ですね。やはり埋没をしっかりと長持ちさせようと思ったら、きちんと線留め、特に6点以上で受けていただきたいです。点留めだと、やはりメリットは料金面だけになってしまうんですよ。

なので、点留めを繰り返していけば、6点留め1回の施術よりは、もしかしたら安く済むかもしれないですけど、埋没っていうのは、他の動画でも話しましたけども、生涯で3回が限度になります。

なので、点留めをして外れました、また点留めをして外れました、っていうのを繰り返していくと、3回で埋没の限界が来る、そうなると次はもう切開しなきゃいけなくなってしまうんですよね。

そうなってくるよりも、最初からしっかりと線留めを選んでいただいて、埋没をしてあげた方が、かなり長い期間持続してくれます。切開しなきゃいけないという状態になるのを、かなり先延ばしにすることができます。

なので、結論としては「全員6点」。うちだったら自然癒着パーフェクト法。これで受けてください。

〇これが、あれですよね。ただ「安さ」だけで選ばないでほしい。それにはちゃんと理由があるっていう、先生の“患者さんを思う気持ち”からきてるんですよね？

そうですね。点留めをやって悲しんでいる人、本当にたくさん見てきてるんですよ。安いからって理由で、軽い気持ちで飛びついて、点留めを受けて、あっという間に取れてしまう。そういう人たちはやっぱり、すごく悲しい思いをしますし、また再手術ってなったら、またダウンタイムを過ごさなきゃいけないわけですよね。

ダウンタイムって、皆さん気にされてますよね。そこをまた乗り越えなきゃいけない。そうならないように、「一撃で手術を成功させる」っていうのは、本当に大事になってきます。

〇なるほどですね。じゃあ先生、今日は点留めと線留めの違いについて、メリット・デメリットをしっかり話していただきました。まだまだ気になることがたくさんありますので、また別の動画で詳しくお話を伺いたいと思いますが、今日はこの辺で。ありがとうございました。

どうも、ありがとうございました。

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