目尻切開
美容外科
目尻切開は目尻のキワの部分を数ミリ切開し、横幅の狭い目元を横方向に大きく広げる施術です。
目尻切開することで、目尻から下まぶたへのカーブが緩やかになるため、優しい印象の目元になり、白目の露出が増えるので、パッチリとした大きな目になれます。つぶらな目の方、つり目で目元がきつい印象の方などにオススメの施術です。
また、目尻切開を行うことにより、目尻からこめかみまでの距離が狭まるため、顔を小さく見せることもできます。
目尻切開は単独で行うことも可能ですが、グラマラスライン形成(タレ目形成術)と合わせて行うことでさらに印象的なまぶたが得られます。
目次
このような方におすすめ(適応)
- 目を大きくしたい
- 目の横幅を広げたい
- 切れ長のシャープな目にしたい
- 顔を小さく見せたい
- つり目・タレ目を解消したい
- 優しい印象の目元にしたい
- 寄り目を解消し、左右の目のバランスを整えたい
目尻切開とバランスの大切さ
目頭切開と同様に、目尻切開法を行うことで、目と目の間の距離がバランス良く調整することができます。
美しい顔の基準として、美容医学的に「美の黄金比率」というものがあります。
目に関しては、左右の目の横幅と、目と目の感覚が「1:1:1」に近いほど好ましいと言われています。一般的に両目の間隔は34ミリ~36ミリ程度が平均的とされています。両目の間隔が30ミリ以下になってしまうと寄り目に、40ミリ以上離れてしまうと離れ目に見えることが多いです。
ですが、注目すべきは①目の形と②顔のバランスにあると思います。
当院では患者様それぞれのお顔の大きさや鼻の高さなど、全体的なバランスを考えデザインしていきます。
目尻切開が可能かどうかのセルフチェック
目尻切開の適応になるかどうかは、ご自身でも簡単にご確認いただけます。
確認の際は鏡の前で、目尻を指で押さえながら、皮膚をこめかみ側に向かって引っ張ってみてください。この際に目尻の奥にある白目の幅(ポケット)がどの程度あるのかご確認ください。白目の幅が1.5mm以上ある場合には、目尻切開の効果が期待できます。
目尻切開と他施術の比較
目尻切開以外での目元の施術方法では、目頭切開、グラマラスライン形成などがあります。目尻切開が目尻を切開して目を大きくする施術であるのに対して、目頭切開は、目頭の蒙古ヒダの皮膚を真横に切り開く施術です。。また、グラマラスライン形成は、下まぶたを下方向に広げることで目を大きく見せる術式となっています。
当院では、患者様の目元の状態やお顔のバランスに合わせて、これらの施術のうちのどれが理想の目元を作るために適切かを判断したうえで、個別にご提案しております。
目尻切開の術式
W法
目尻の横にWの文字を横たわらせたようなデザイン(マーキング)を施し、切開します。
ポケットの皮膚と粘膜を切開し、余分な部分の皮膚を切除します。
真ん中の皮弁との粘膜と、上下の皮弁をそれぞれ上下に広げて縫合し、完成です。
上下の皮弁を広げて縫合するため、目の横幅だけでなく上下幅も広げられます。
目尻切開のメリット/デメリット
メリット
- 目を大きく見せることができる
- タレ目やツリ目を改善することができる
- 顔全体のバランスが整う
- 小顔効果がある
- きつい印象から優しい印象になる
デメリット
- 効果に個人差がある
- 術式によっては切開部分にまつ毛が生えない
- 後戻りが起こる可能性がある
目尻切開と合わせてオススメの施術
二重整形
二重整形と目尻切開を合わせて行うことで、より理想的な目元を実現できます。
二重切開法であれば、重たいまぶたの脂肪も切除することができます。
目元全体を大きく見せ印象を変えることができスッキリとした華やかな印象の目元をご希望の方にオススメです。
目頭切開
目頭切開は蒙古ヒダを切開し目頭側を広げ大人っぽい印象の目元にする施術です。目尻切開と組み合わせることで横幅を最大限広げることができます。左右の目の間の目のバランスを整えたい方や、目をより大きく見せたい方にオススメです。
グラマラスライン形成(タレ目形成)
タレ目形成をすることでつり目の解消や優しい印象の目元に近づけることが可能です。目尻切開と相性の良い施術です。
目尻切開の施術の流れ
カウンセリング・診察
手術前に医師とカウンセリングを行い、希望する仕上がりや適応をみさせていただきます。カウンセリング・診察は無料となっております。カウンセリングのみも可能ですのでお気軽にご相談ください。
洗浄
施術前にメイクを落としていただきます。 パウダールームにメイク落としや洗顔フォームをご用意しております。
写真撮影
施術前に写真撮影を行います。写真はカルテに保存するために撮影いたします。 また、モニターの方はWEBサイトやSNSに掲載するための写真を同時に撮影いたします。
デザイン
二重埋没手術と同時に行われる場合は、患者様一人一人のお悩みやお顔のバランスに合わせたデザインで、二重を作りたいラインやに目尻切開する箇所にマーキングをしていきます。目尻切開を単独で行う場合は、元々の二重のラインとのバランスを見ながら、正確に把握してマーキングをしていきます。
消毒
手術室に移動し、看護師がお顔を丁寧に消毒していきます。
手術
麻酔を併用しながら手術を行います。 局所麻酔の際にチクッとする痛みが数秒ありますが、麻酔が効いてしまえば痛みは一切ありません。
麻酔がしっかりと効いていることを確認したら、決定したデザインをもとに目尻を切開し余分な皮膚や組織を取り除いていきます。施術部位を縫合し終えたら、施術完了となります。
その他、ご希望に応じて吸入をする笑気麻酔や点滴による麻酔も併用可能です。
目尻切開の施術について
治療時間 | 約30分 |
通院 | 5~7日後に抜糸 |
麻酔 | 局所麻酔 ※笑気麻酔や痛み止め点滴など各種麻酔もご用意しております。 |
腫れ・痛み・内出血 | ・2~3日は痛みや熱感があります。 ・腫れは個人差がありますが、1~2週間で落ち着いていきます。 ・さらに腫れが引いて自然に仕上がるまでに1ヵ月程度かかります。 ・傷跡は1ヵ月程赤みがありますが、時間をかけて徐々に目立ちにくくなります。 ・内出血のため赤紫色になることがありますが、お化粧で隠せる程度で、1~2週間で消えますのでご安心ください。 |
メイク | アイメイクは抜糸後翌日から可能 |
コンタクトレンズ | 原則2日後から可能としていますが、抜糸をするまでの間は傷に負担を与えないよう施術後1週間は目の周りになるべく触れないことが望ましいです。 |
洗顔・入浴 | シャワー・洗髪は、傷口を濡らさないようにして当日から可能ですが、洗顔料の使用・入浴は抜糸後翌日から可能になります。 また、施術後目やにがでやすくなりますので、翌日から水洗いをしてください。 |
運動 | 1週間後以降ご自身が可能な範囲で行うようにしてください。 |
施術部位への刺激 | マッサージなど目元やその周りへの刺激があるような行為は、施術後1ヵ月はお控えください。 |
リスク・副作用 | 傷痕・倦怠感・頭痛・熱感・内出血・痒み・浮腫み・発熱・左右差・感染・体質により傷跡の盛り上がりなどが生じることがあります。 ※ごく稀に、傷跡が膿むような二次感染の可能性があります。 |
注意事項 | ・稀に、白目にぷよぷよとした症状(結膜浮腫)が出る場合がありますが、数日~2週間程で徐々に軽減します。 ・ごく稀に、傷跡が膿むような二次感染の可能性があります。そのような症状を感じられたらすぐにご連絡ください。 |
その他 | 目尻切開の施術をお受けになる当日は、目元を隠すためにサングラスまたは伊達メガネのご持参をオススメしております。 コンタクトは施術中外していただきます。コンタクトケース・メガネを忘れずにご持参ください。 なお、アイプチを含むお化粧や、コンタクトはしないままの状態でお越しいただくと、施術までスムーズに入れます。 |
目尻切開のよくある質問
目尻切開と同時に行える施術はありますか?
目尻切開は様々な施術と同時に行うことができます。
例えば、同じ切開系のお目元の施術で、目頭切開やグラマラスライン形成などと組み合わせると目の横幅を最大限にタレ目の大きなお目元の形成が期待できます。
カウンセリング時になりたい理想のお目元のイメージなどをお伝えいただくことで、最適な施術方法をご提案させていただきます。
目尻切開の施術が受けられない人はいますか?
目尻切開は施術を受けられないということはほとんどありません。ですが、目尻切開には効果が出やすい方とそうでない方がいらっしゃいます。
簡単にチェックする方法がありますので、事前にお試しください。まず、目尻を指で押さえて外側に引っ張り、目尻の皮膚に隠れている白目の幅をチェックします。この時、目尻の皮膚に隠れている白目の部分が少ないと、目尻切開術を行っても、思うような効果が期待できない場合があります。
そのような場合は、患者様のお悩みをしっかりお伺いしたうえで、他の施術方法をご提案させていただくことがございます。
目尻切開は元に戻りませんか?
目尻切開はメスを使用した施術なので、経験豊富な医師から適切な施術を受けていれば、完全にもとに戻ることはありません。ただし、個人差はありますがごく稀に、術後に傷跡が癒着することで元に戻ってしまう場合がございます。
目尻切開を受けても一重のままでいられますか?
目尻切開を受けても、まぶたの形に影響はありません。施術後も一重まぶたのままで目が大きくなるような施術ができます。お顔とのバランスもカウンセリングでしっかり確認していきます。
目尻切開後にアルコールはいつから飲めますか?
目頭切開に限らず施術をした当日からアルコールを飲むことは可能ですが、アルコールを飲むと血行が良くなり腫れが強く出ることがあるため、1週間程度控えていただくことをお勧めします。
目尻切開後にまつエクやまつげパーマはいつからできますか?
創部の安静が必要であるため可能であれば1ヵ月は空けていただくことをお勧めします。
目尻切開の施術は、痛みの心配はありませんか?
当クリニックでは、痛みに弱い患者様でも安心して施術をお受けいただけるように、局所麻酔のほか、笑気麻酔、痛み止め点滴等を別途費用でご提供することが可能です。ご希望の方はお気軽にお申し付けください。