脂肪吸引注射
美容外科
脂肪吸引注射とは顔を大きくする原因の一つである皮下脂肪を、切開をせずに極細の針(2~3mm程度)から吸引し除去する小顔施術のことです。
脂肪吸引注射と似た言葉で混同しやすい施術として、脂肪溶解注射と脂肪吸引があります。
脂肪溶解注射のように脂肪を溶かす施術ではなく、脂肪吸引の技術を応用し、直接脂肪細胞を吸い出し部分痩せが可能な施術です。脂肪吸引注射はこの2つのいいとこどりの施術とも言われています。
従来の脂肪吸引では、3mm~5mm程度の傷口がありましたが、脂肪吸引注射では極細の針から脂肪を吸い出すため、傷跡の心配はほとんどありません。
ダウンタイムも短く腫れや内出血を軽減できます。また、脂肪吸引のような圧迫固定の必要はありません。
このような方におすすめ(適応)
- ピンポイントで脂肪を減らしたい方
- 小顔になりたい方
- 二重アゴが気になる方
- リバウンドはしたくない方
- 脂肪溶解注射より確実に脂肪を減らしたい方
- 長期の休暇が取れない方
脂肪吸引注射のメリット
脂肪吸引と比べてダウンタイムが短い
脂肪吸引注射は、ダウンタイムの短さが大きなメリットです。脂肪を減らしたい部位の脂肪をカニューレで吸引するだけなので、圧迫固定の必要がありません。施術直後も創部パッチによる保護だけですみ、傷跡も小さく目立ちにくいです。
効果を実感するまでが早い
定期的に注射をし脂肪を少しずつ溶かしていく脂肪溶解注射と違い、除去したい脂肪を直接吸引して取り除くため、施術が終わってすぐに効果が実感できます。
傷跡がほとんど残らない
脂肪吸引注射に用いるのは極細針で、太さが2~3mm程度なので、傷跡が残る心配はほとんどありません。針穴がうっすら赤く見える程度で、お化粧でカバーできます。従来の脂肪吸引は、ひとつのカニューレの挿入口の大きさが3~5mm程度あり、施術の部位によっては複数の挿入口が必要な場合もあります。
後戻りする可能性が低い
一度取り出した脂肪細胞は復活することがないので、後戻りのリスクが低いのも脂肪吸引注射のメリットの一つです。脂肪細胞が大きさを増大させることはありますが、総体として容積を大きく減らすことができてリバウンドのリスクは非常に小さいと言えます。ただし、生活習慣などの乱れが続いたりした場合に脂肪細胞自体の大きさが増大してリバウンドに至る可能性がないとはいえませんので、油断は禁物です。
部分痩せが可能
ターゲットにした部位の皮下脂肪をピンポイントで取り除くことができるため、通常のダイエットでは難しい部分痩せができます。頬や顎下など細かい部分にも効果が期待できるのが大きな特徴です。
脂肪吸引注射のデメリット
脂肪吸引と比べると変化率は低い
吸引管が細く吸引できる範囲も限定的なため、従来の脂肪吸引と比較すると変化率が低いです。また、脂肪層の深い部分にはアプローチができないため、痩せたい部位の脂肪をできる限りなくしたいと考えている方には、脂肪吸引注射ではなく脂肪吸引の方が向いていると言えるでしょう。
脂肪溶解注射との違い
脂肪溶解注射は、希望する部位の皮下脂肪に薬剤を直接注射して脂肪を溶解するという仕組みの医療ダイエットです。注射した薬剤が脂肪細胞の細胞膜を直接破壊して、脂肪細胞を溶解します。溶解した脂肪は、老廃物などと一緒に体外に排出されます。
痩せにくい部位に注射して脂肪を減らすことができます。脂肪溶解注射の薬剤には多くの種類があり、求める効果や施術する部位によって使い分けています。
効果が現れるまでの期間の違い
脂肪吸引注射と脂肪溶解注射の違いは、効果を発揮するまでの期間といえます。脂肪吸引注射は、皮下脂肪そのものを注射針で直接取り除くため、施術後に若干の腫れや内出血が出るものの、直後から効果を感じやすいです。
一方、脂肪溶解注射は薬剤が効果を発揮して脂肪を溶かすまでの時間が必要です。従来の脂肪溶解注射では、2~3週間かかるのが一般的とされていましたが近年では、脂肪溶解剤の種類や配合量によって脂肪減少効果を高めた結果、効果を発揮するまで数日程度しかかからない脂肪溶解注射もあります。
脂肪吸引注射の施術の流れ
カウンセリング・診察
施術前に医師とカウンセリングを行います。希望する仕上がりや理想像をお伺いし、適応を診察させていただきます。顔の脂肪は、脂肪吸引・脂肪吸引注射のほかにバッカルファット、メーラーファット、ジョールファットの適応があるため、どの施術方法が適しているかを丁寧に診察していきます。
カウンセリング・診察は無料となっております。カウンセリングのみも可能ですのでお気軽にご相談ください。
洗顔
施術前にメイクを落としていただきます。パウダールームにメイク落としや洗顔フォームをご用意しております。
写真撮影
施術前に写真撮影を行います。写真はカルテに保存するために撮影いたします。また、モニターの方はWEBサイトやSNSに掲載するための写真を同時に撮影いたします。
デザイン
脂肪吸引注射の適応が確認できましたら、どの部位から吸引していくか細かく決めていきます。完成イメージを共有しながら、デザインさせていただきます。
消毒
施術室に移動し、看護師がお顔を丁寧に消毒していきます。
施術
麻酔がしっかりと効いていることを確認したら、カニューレと呼ばれる極細管を、直接吸引する部分に差し入れ、前後左右に動かしながら皮下脂肪を吸引していきます。
その他、ご希望に応じて腫れや痛みを抑える点滴も併用可能です。
脂肪溶解注射の施術について
治療時間 | 20~40分程度(部位によって異なります) |
通院 | なし |
麻酔 | 局所麻酔・静脈麻酔 ※笑気麻酔や痛み止め点滴など各種麻酔もご用意しております。 |
腫れ・痛み・内出血 | ・個人差はありますが痛みは術後2,3日をピークに1週間程筋肉痛のようなお痛みがあります。腫れやむくみは1週間前後で落ち着いてきます。 ・内出血(青あざ)が出た場合、翌日頃~2週間程度 重力によって位置が下がります。 ・つっぱり感は1~3週間程度で落ち着いていきます。 ・完成までは個人差がありますが3~6ヶ月かかります。 |
メイク | 傷口を避けて当日かっら可能 |
洗顔・入浴 | シャワーは傷口を濡らさないようにして当日から可能ですが、洗髪・洗顔・入浴(長湯を避けて)は翌日から。 |
運動 | 激しい運動は1ヵ月から、軽い運動は1週間後以降ご自身が可能な範囲で行うようにしてください。 |
施術部位への刺激 | 術後7日後より徐々にマッサージを行ってください。 |
リスク・副作用 | 倦怠感・頭痛・熱感・蕁麻疹・痒み・浮腫み・発熱・咳・冷や汗・胸痛などが出る、貧血・吸引部の皮膚が硬くなる・ボコつき・感染・施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ・痺れ・皮膚のたるみ・皮膚の色素沈着などを生じることがあります。 |
注意事項 | ・施術当日はご本人での運転はお控えいただき、ご飲食は6時間前までにお済ませください。(飲水はお茶、お水のみ3時間前まで可能) ・ネイルをしている方は施術当日までに手足20本の内必ず1本はオフしてください。 ・お酒は1週間程度、サウナや岩盤浴、激しい運動は1ヵ月控えてください。 |
その他 | 吸引箇所は触れると硬い感じがしますが3ヶ月程度で徐々に落ち着いていきます。 |
脂肪吸引注射のよくある質問
痛みはありますか?
脂肪吸引注射は麻酔を使用して施術を行うため、施術中の痛みはほとんどありません。
痛みが心配な方に、痛みを抑える点滴「痛み止め点滴」を併用していただくことも可能です。
術後は、麻酔薬が切れた後で痛みが出ることがあります。ただ、痛み止めを服用することで抑えることができるレベルの痛みです。
ダウンタイムはどんな感じですか?
個人差はありますが、従来の脂肪吸引よりも全体的に軽い印象です。施術後1週間前後は筋肉痛に似た痛み、浮腫み、腫れや内出血が続く場合があります。術後1ヵ月頃をピークとして吸引部全体が硬くなりますが、それ以降はほとんどの場合、術後3ヶ月にかけて柔らかくなっていきます。
術後はマッサージをした方がいいですか?
術後1週間後から、痛くない程度で優しく、入浴時などに顔のマッサージを行うと傷の硬さが改善するのが早まることを期待できます。
顔が大きく丸いのですが、脂肪吸引注射で小顔になれますか?
脂肪が原因で顔が大きい場合は小顔効果が期待できます。筋肉が原因の場合は、エラのボトックス注射など筋肉にアプローチする治療の方が効果的な場合があります。
脂肪吸引注射と併用するとより効果がある施術はありますか?
脂肪吸引注射は糸リフトと相性が良く(脂肪吸引・バッカルファット・ジョールファット・メーラーファットなども同様)、脂肪層が剥離されて生まれたスペースに糸リフトを挿入すると、引き上げられた状態で再度癒着するため、顔が部分痩せして小顔になった状態を長い期間にわたって持続させることができます。糸リフトで内側から固定することで体液が溜まるのを防ぐことができ、ダウンタイムをより軽減する効果もあります。
脂肪吸引注射が適さない部位などはありますか?
ターゲットの部位に脂肪が多すぎる場合は、施術を複数回にわたって受けても効果を実感できない可能性があります。この場合は別の施術が向いてると考えられますので、医師と相談して別の施術をご検討いただくことをお勧めしています。