ジョールファット
美容外科
ジョールファットとは、口元横から口角下にかけてある脂肪のことです。この脂肪を取り除く施術をジョールファット除去と言います。
口周りの脂肪は加齢や体重変化などによって発生する場合や、遺伝や骨格から若くても発生している場合があります。
加齢や重力が原因で、ジョールファットが徐々に垂れ下がってくると、ブルドック顔と呼ばれるような、頬が垂れた状態になってしまうこともあります。また、ジョールファットが多いとマリオネットライン・口角のたるみ・ふくらみ・ 口元のもたつきなどの原因となる場合があります。フェイスラインがぼやけて見えたり、顔が大きく見える などもジョールファットが多い方が気にされるポイントです。
ジョールファットを除去することで、顔全体をスッキリと若々しい印象に変えることが可能です。早めに除去することで。将来出てくるたるみの予防へも繋がります。
目次
このような方におすすめ(適応)
- マリオネットラインが目立つ方
- 輪郭をシャープにしたい方
- 口横のふくらみが気になる方
- 下膨れを改善したい方
- ダイエットでも効果を得られなかった方
- 顎周りをスッキリ見せたい方
顔や頬周辺には、ジョールファット以外にもメーラーファットやバッカルファットと呼ばれる脂肪が存在しており、これら以外の一般的な皮下脂肪もたるみの原因となっています。顔のたるみやもたつきを解消するは、ジョールファット除去や脂肪吸引などを組み合わせて、原因に応じた手術を行うことが効果的です。
ジョールファットと他施術との違い
顔の脂肪には様々なものがあり、脂肪の部位によって名称やその機能が異なります。
顔の脂肪やたるみが気になる場合、どの部位の脂肪が原因となっているのかをはっきりさせ、その脂肪に対してアプローチできる最適な施術を選択することが重要になります。顔のお悩みぼ原因となる代表的な脂肪としては、一般的な皮下脂肪の他に、ジョールファット・メーラーファット・バッカルファットがあります。
ジョールファット
口元や口角、頬のあたりに分布している脂肪です。
年齢が出やすい口元や口角のたるみ、マリオネットラインなどの原因となります。ジョールファットにアプローチすることで、顔全体をスッキリとさせ、小顔かつ若々しい印象を作ることが可能です。
メーラーファット
頬骨からほうれい線にかけて分布している脂肪細胞のことです。
頬のたるみやほうれい線、笑った際の顔の丸み(膨らみ)の原因となります。メーラーファット除去によって頬のたるみの原因を取り除くことで、顔周りがスッキリとした印象の小顔を作ることができます。
バッカルファット
頬骨の裏側の深い層に分布する卵の黄身のようなサイズの脂肪のことです。
バッカルファットは頬のたるみやブルドック顔顔の原因となる脂肪でもあります。バッカルファットによって顔全体が老けた印象になってしまうため、バッカルファット除去を行うことで、顔の印象を一気に若々しい印象にすることができます。
ジョールファットの術式
口角の内側からカニューレ(脂肪吸引器具)を挿入して、脂肪を吸引する小顔手術です。傷跡は小さいだけでなく、外側から目立ちにくいのも特徴です。
顔の脂肪は、ダイエットでは落としにくい上に、せっかく努力して顔痩せに成功したと思っても、ダイエットを辞めた瞬間にリバウンドということも多々あると思います。
ジョールファットによって頬の周りや口元が丸みを帯びたような輪郭になります。全体として丸顔の印象になるだけではなく、加齢とともにジョールファットが下垂してくるため、顔全体が年齢以上に老けた印象になりやすいです。また、口角のラインも下がってくるため、マリオネットラインなどが出現しやすくなってしまいます。
笑った時に顔が丸くなってしまったり、フェイスラインがふっくらしてしまう可能性もあるため、スッキリとした輪郭を作るためには、ジョールファット除去がオススメです。また、脂肪細胞そのものを除去するため、リバウンドが起きる可能性が少なく、努力をせずに引き締まった顔痩せが可能です。
ジョールファットのメリット/デメリット
メリット
- 口元周辺のたるみ・もたつきが解消される
- フェイスライン引き締まりシャープな印象になる
- 将来出てくるたるみの予防ができ若返り効果がある
- 脂肪細胞そのものを除去するので、リバウンドしにくい
デメリット
さまざまなメリットがある顔の脂肪吸引ですが、以下のような注意点もあります。
- 脂肪溶解注射に比べて少しダウンタイムが長い
- 過度な脂肪除去は不自然な印象を生む可能性がある
- 皮膚がたるむことがある
- 副作用や後遺症が生じる場合がある
これらを知らない状態で安易に施術を受けてしまうと、思わぬ結果となり施術を受けたことを後悔してしまう可能性も考えられるため、しっかり確認しておくことが大切です。
ジョールファットの施術の流れ
カウンセリング・診察
施術前に医師とカウンセリングを行い、希望する仕上がりや適応を診察させていただきます。
頬周辺の脂肪は、ジョールファットの他にメーラーファット、バッカルファット、一般的な皮下脂肪の適応があるため、どの施術方法が適しているかを丁寧に診察していきます。
カウンセリング・診察は無料となっております。カウンセリングのみも可能ですのでお気軽にご相談ください。
洗顔
施術前にメイクを落としていただきます。パウダールームにメイク落としや洗顔フォームをご用意しております。
写真撮影
施術前に写真撮影を行います。写真はカルテに保存するために撮影いたします。また、モニターの方はWEBサイトやSNSに掲載するための写真を同時に撮影いたします。
デザイン
ジョールファットの適応が確認できましたら、取り過ぎを防ぐためにどれだけ吸引していくか細かく決めていきます。完成イメージを共有しながら、デザインさせていただきます。
消毒
施術室に移動し、看護師がお顔を丁寧に消毒していきます。
施術
麻酔がしっかりと効いていることを確認したら、カニューレと呼ばれる管を口角の内側から差し入れ、余分なジョールファットを除去していきます。
その他、ご希望に応じて腫れや痛みを抑える点滴も併用可能です。
ジョールファットの施術について
治療時間 | 30分程度 |
通院 | なし |
麻酔 | 局所麻酔・静脈麻酔※脂肪吸引セットの中に静脈麻酔が含まれております ※笑気麻酔や腫れ止め点滴など各種麻酔もご用意しております。 |
固定期間 | 1週間 |
腫れ・痛み・内出血 | ・腫れや痛みは個人差がありますが、1週間程度で落ち着きます。 ・自然に仕上がるまでに、1ヵ月程かかります。 ・約半年かけて肌が引き締まります。 ・内出血のため、施術部位が赤紫色になることがありますが、2~3週間程で消失しますのでご安心ください。 |
メイク | 患部を避けて当日から可能です。 |
洗顔・入浴 | シャワー・洗髪・洗顔は当日から可能ですが入浴は(長湯を避けて)翌日から可能です。 |
運動 | 激しい運動は1週間後から行ってください。 |
施術部位への刺激 | 術後1週間以降より徐々にマッサージを行ってください。 |
リスク・副作用 | 倦怠感・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・浮腫み・発熱・咳・冷や汗・胸痛・左右差・凹み・頬コケ・皮膚の弛みなどを生じることがあります。 |
注意事項 | ・施術当日はご本人での運転はお控えいただき、ご飲食は6時間前までにお済ませください。(飲水はお茶、お水のみ3時間前まで可) ・ネイルをしている方は施術当日までに手足20本の内必ず1本はオフしてください。 ・お酒は1週間程度、サウナや岩盤浴、激しい運動は1ヵ月控えてください。 ・吸引箇所は触れると硬い感じがしますが3ヵ月程度で徐々に落ち着いていきます。 |
アフターケア | ・一時的に口角付近に傷ができますので、施術直後は刺激物の摂取は避け、柔らかいものから食べ始めてください。 ・念のため、食後は消毒・うがいを行うようにしてください。 ・施術後は腫れや内出血を最小限にするために帰宅時は固定バンドで圧迫固定をする必要があります。その後固定バンドを1週間使用していただきます。(外出・飲食時以外) ・医師の指示に従い、処方された薬の服用が必要です。 |
ジョールファットのよくある質問
施術中の痛みはどのくらいですか?
ジョールファットは麻酔を使用して施術を行いますので、施術中の痛みはほとんどありません。
痛みが心配な方に痛みを抑える点滴「痛み止め点滴」を併用していただくことも可能です。
ジョールファットの術後、顔がたるみませんか?
吸引する脂肪の量や元々の皮膚のたるみ具合にもよりますが、たるみを引き起こす可能性があります。
糸リフトを併用することで皮膚のたるみを予防することができます。
ジョールファットの術後、適切な寝方はありますか?
患部を圧迫するような寝方は、浮腫みや腫れ、痛みを誘発するため避けてください。
ジョールファット後、どのくらい持続しますか?
脂肪細胞そのものを除去するため、1回の施術で効果が期待できます。その後、1ヵ月程度で自然な仕上がりになり、半年ほどかけて肌が引き締まり、フェイスラインが変化していきます。(※経過には個人差があります)
また、リバウンドの可能性は低いすが。著しく体重が増加した場合は顔の大きさにも影響が出るため注意が必要です。健康的な食事や定期的な運動を心がけてください。
ジョールファットの術後、食事をとっても大丈夫ですか?
麻酔が切れるまでは、口を動かしにくくなる可能性があります。また、一時的に口角付近に傷ができるため、施術直後は刺激物の摂取は避け、柔らかいものから食べ始めてください。