人中短縮術(リップリフト)
美容外科
人中とは鼻と唇の間の溝のことを指し、人中短縮術は、伸びた鼻の下の皮膚を切除し、鼻の下が間延びした印象を改善させる施術です。
人中短縮術は「リップリフト」や「鼻下短縮術」とも言われており、鼻の下の皮膚を数mm切除することで鼻と唇の距離を縮め、理想のバランスへ近づけます。
鼻の下が短くなることで、お顔が小さく引き締まって見え、のっぺりとした印象が改善され、若々しい印象へと導きます。
もともと鼻の下が長い方、加齢によって鼻の下が伸びてきた方にピッタリの治療です。
目次
このような方におすすめ(適応)
- 鼻の下が長く見えてしまう方
- 年齢を重ねて鼻の下が伸びてきた方
- 面長な印象・老けた印象を解消したい方
- 唇をふっくらとさせたい方
- 毎日の人中短縮メイクを卒業したい方
- 「のっぺり顔」を改善したい方
- ぼんやりとしたお顔の印象を変えたい方
- 顔の余白を減らしたい方
- 小顔効果を期待したい方
人中の理想の長さ・バランス
モデルや女優のようないわゆる「美人顔」かどうかは顔の下半分のバランスが大きく関係しており、特に鼻下から顎までのバランスは重要です。
日本人の場合、鼻下から上唇までの長さは平均1.5cmといわれていますが、理想的な長さというのは特にありません。あくまで重要なのはバランスで、「鼻下から唇:唇から顎先」の比率が1:2となっているのが理想的です。
人中短縮術でノーメイクでも「美人顔」に
「人中が短い=美人顔」というのは一般的に浸透し始めており、メイクで人中を短く見せる「人中短縮メイク」が各メディアで紹介されています。
実際の上唇よりもオーバーにリップを塗ることで可愛らしい印象を与えられるだけでなく、 唇をぷっくり見せることもできますが、メイクを落とすと戻ってしまいます。
しかし、人中短縮術を受けることでぷっくりとした唇が手に入り、常に「美人顔」でいられるためスッピンに自信を持つことができます。
人中短縮術の手術の方法
人中短縮術では鼻の下の輪郭に沿ってデザインを行い。そのラインに従って切開します。その後、鼻の下の皮膚及び口輪筋の形態を直したうえで縫い縮めます。人中短縮術の施術の傷跡は鼻の下の輪郭に沿って形成されるため、傷跡が過度に目立ちすぎることはほとんどありません。
人中短縮術のメリット
老けた印象から若々しい印象になる
人中が長いと年齢よりも老けて見えてしまったり、間延びした印象を与えていますが、鼻下を短くすることで顔全体が引き締まり若々しく見えるようになります。
人中短縮術は「若い人が受ける施術」というイメージがあるかもしれませんが、加齢に伴い表情筋の衰えや皮膚のたるみによって鼻下が長くなるため、年齢を重ねた方にもエイジングケアとしておすすめの施術です。
上唇がふっくらし女性らしさがアップする
人中短縮術は「リップリフト」ともいわれるとおり、縫合の際に上唇が引き上げられるために唇に立体的な厚みが生まれます。
人中を短くすることで「美人顔」になるだけでなく、女性らしい唇になるため、より魅力的でセクシーな印象を与えることができます。
人中ボトックスよりも持続期間が長い
ボトックス注射で人中を短く見せる方法もありますが、気軽に施術を受けられる反面、効果の持続期間が限られています。しかし、切開を伴う人中短縮術を一度受ければコンプレックスが解消されるだけでなく、半永久的に美人顔をキープすることができます。
人中短縮術のデメリット
上唇が厚くなる
人中短縮術は鼻下を縫合するため上唇がめくれ上がり、唇が厚くなります。もともと唇が分厚かったりなどの理由から口元の存在感に悩む人にとっては人中短縮術によって「たらこ唇」になる可能性があり、逆効果となってしまいます。上記のような場合は人中短縮術だけでなく口唇縮小(スマートリップ)といわれる口元の施術も併せて行うなどの対策が必要です。
人中を短くしすぎると修正できない
人中短縮術においては、人中を短くすることよりも顔全体のバランスにあった仕上がりにすることのほうが大切です。「とにかくできるだけ人中を短くしたい」といってご自身に似合わないデザインにしたり、未熟な医師が施術を行ったりすることで仕上がりが不自然になり、患者様が「失敗した・・・」と後悔するリスクが高まってしまいます。一度鼻下の皮膚を切除すると、元の長さに修正することはできません。
ガミースマイルが強調される
口を開けて笑ったときに歯茎が見えることを「ガミースマイル」といいますが、人中短縮術を受けると上唇が少し引き上げられるため、ガミースマイルの方は症状がより一層目立ってしまう可能性があります。
人中短縮術の施術の流れ
カウンセリング・診察
施術前に医師とカウンセリングを行ます。患者様のお顔のバランスや唇の状態、人中の長さなどを拝見したうえで希望する仕上がりや適応を診察させていただきます。
カウンセリング・診察は無料となっております。カウンセリングのみも可能ですのでお気軽にご相談ください。
洗顔
施術前にメイクを落としていただきます。パウダールームにメイク落としや洗顔フォームをご用意しております。
写真撮影
施術前に写真撮影を行います。写真はカルテに保存するために撮影いたします。また、モニターの方はWEBサイトやSNSに掲載するための写真を同時に撮影いたします。
デザイン
人中短縮術の適応が確認できましたら、切開範囲などを確認し、完成イメージを共有しながら、入念にデザインをさせていただきます。
消毒
施術室に移動し、看護師がお顔を丁寧に消毒していきます。
施術
麻酔が十分に効いていることを確認しましたら、施術を開始します。デザイン通りに皮膚を切開・縫合していきます。
その他、ご希望に応じて吸入をする笑気麻酔やブロック麻酔、点滴による麻酔も併用可能です。
人中短縮術の施術について
治療時間 | 45分~1時間程度 |
通院 | 5~7日後に抜糸 |
麻酔 | 局所麻酔 ※笑気麻酔やブロック麻酔、点滴による麻酔など各種麻酔もご用意しております。 |
腫れ・痛み・内出血 | ・人中部に極端な腫れが出ることがあり、腫れにより口が閉じにくくなることがあります。 ・腫れは個人差がありますが、1~2週間程で落ち着いていき、より自然に馴染むまで1ヵ月程かかります。 ・内出血のため赤紫色になることがありますが、お化粧で隠せる程度で、1~2週間程度で消えますのでご安心ください。 ・傷跡は1ヵ月程赤みがありますが、時間をかけて徐々に目立ちにくくなります。 |
メイク | 患部以外は当日から可能ですが、患部は抜糸後から可能 |
洗顔・入浴 | シャワーは当日から可能ですが、洗髪・洗顔・入浴は翌日から可能です。(長湯は控えてください。) |
運動 | 激しい運動は1ヵ月後から、軽い運動は1週間後以降ご自身が可能な範囲で行ってください。 |
施術部位への刺激 | ・マッサージなど傷周辺の刺激があるような行為は施術後1ヵ月はお控えください。 ・人中部分が引っ張られることにより、稀に創部離開が起きる場合がありますので、1ヵ月程は創部に負担をかけないようにしてください。 ・1週間は鼻をかまず綿棒などを使用してください。万が一糸が取れてしまった場合にはご連絡ください。また、1ヵ月はお鼻付近を強く擦らないように注意してください。 |
リスク・副作用 | 倦怠感・熱感・頭痛・痒み・浮腫み・発熱・左右差・感染 |
注意事項 | ・傷口から2、3日少量の出血がある場合がありますが、清潔なガーゼで拭きとってください。 ・ごく稀に、傷跡が膿むような二次感染の可能性があります。 ・一時的に鼻の穴が大きくなることや、あごに梅干しジワができることがありますが、時間をかけて落ち着いていきます。 ・術後1ヵ月程は違和感を持つ場合があります。 ・術後しばらくの間は鼻の下・口周りのしびれ感や笑いにくさなどの違和感を伴うことがありますが、時間とともに改善します。 ・皮膚切除の伴い鼻孔底の形が変化する可能性があります。 |
その他 | 抜糸後、かさぶたが取れると糸が稀に残っていることや、術後経過とともに中縫いの糸が出てくる可能性がありますが、その際はご連絡ください。 |
人中短縮術の料金
通常 348,000円
人中短縮術のよくある質問
人中短縮術と組み合わせて行うことのできる他の施術はありますか?
ヒアルロン酸やボトックスの注入、口元の施術と組み合わせて行うことができます。患者様お一人おひとりに適した施術プランのご提案をさせていただきます。
人中短縮術の施術後どのようなケアが必要ですか?
施術後は、傷口を清潔に保つ必要があります。翌日から、洗顔料をよく泡立てて、傷にのせて擦らず洗い流すようにしてください。
仕上がりが気に入らない場合、やり直しは出来ますか?
さらに短くすることは記述的には可能ですが、一度切除した皮膚を戻すことはできません。できるだけ希望通りの仕上がりになるよう、術前にに丁寧なカウンセリングを行います。
人中短縮術の施術後、元に戻ってしまうことはありますか?
切除した皮膚が元に戻ることはほとんどありませんが、加齢とともに人中の皮膚が伸びてくる可能性はあります。
食事はいつからできますか?
術後すぐに可能です。大きな口をあけず少量から始めてください。一時的に口の動かしにくさやつっぱりを感じることがありますが、ほとんどの場合は自然に消失します。
人中短縮術の施術は痛みはありますか?
当クリニックでは、痛みに弱い患者様でも安心して施術をお受けいただけるように局所麻酔のほか、笑気麻酔、痛み止め点滴等を別途費用でご提供することが可能です。ご希望の方はお気軽にお申し付けください。