ピーリング
美容皮膚科
目次
ピーリングとは
ピーリングとは薬剤をお肌に直接塗り、表面の角質層を化学反応で剥離させ、古い角質や汚れを除去し肌のターンオーバーを促す施術です。
肌のターンオーバーはホルモンバランスや加齢、ストレス、紫外線の影響、化学物質など外的要因によって、サイクルが乱れやすく、本来は剥がれ落ちていくはずの不要な角質が肌表面に蓄積してしまいます。これが肌のくすみやしみ、にきびの原因となります。皮膚表面の古い角質や毛穴に詰まった汚れを取り除き、新しい皮膚の生成を活性化させることで肌トラブルを改善します。
ピーリングの効果
ピーリングを定期的に行うことで、新陳代謝を促し、しみや小じわの改善、予防、にきびの改善、毛穴のつまりの除去などに効果的です。
- バリア機能の強い健康な肌へ
- ハリのあるスッキリとした肌へ
- 凹凸なくきめ細かいツルツル肌へ
- 水分量の多いプルンと潤う肌へ
- 黒ずみがなく明るい美白肌へ
このような方におすすめ(適応)
- しみ、そばかす、肝斑が気になる方
- 繰り返すニキビをなくしたい方
- ニキビ跡の赤みや凸凹が気になる方
- 毛穴の黒ずみや開きが気になる方
- 肌全体がくすんでいる方
- 小じわが目立つ方
- 肌のハリやツヤが減ってきた方
ケミカルピーリングとは
ニキビ治療、肌質改善のスタンダード 当医院では、ケミカルピーリングを行っております。30%サリチル酸マクロゴールピーリングによる薬剤です。グリコール酸(AHA)よりも角質を剥がす作用が弱く、刺激や術後の赤み、ほてりなどが少ないため敏感肌でも治療が可能です。ターンオーバーが崩れて自然にはがれずにいた角質だけを優しくはがすので、痛みなどを感じることはなく安心して受けていただけます。特に皮脂が原因の肌トラブルの治療に適しています。
少しヒリヒリ感があるくらいで、痛くてつらくて真っ赤になるような、昔のピーリングのイメージとは異なります。 「時間がないけど、さっとピーリングしておきたい」なんて方も手軽に受けられる施術です。
効果が期待できる悩み:ニキビ・ニキビ跡、脂性肌の治療、毛穴のつまり・黒ずみ
コラーゲンピールとは
コラーゲンピールとは、【PRX-T33】と呼ばれ高濃度トリクロロ酢酸(TCA)・低濃度過酸化水素(H2O2)・コウジ酸でできたマッサージピールのことです。
コラーゲンピールは、その治療名のとおりコラーゲンへ作用することを目的としています。
TCAを主成分とした薬剤が真皮深層に働きかけることで、線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの増生を促します。
そのため、加齢によって萎んだ肌に弾力とハリ感を肌の奥から復活させることができ、最強美白剤と言われているコウジ酸も配合されているため、 肌表面のくすみやシミ、肝斑といった症状にも効果があります。
また、従来のピーリング剤と比べて皮膚表面をあまり傷つけないため、痛み・ダウンタイムが最小限に抑えられます。
ピーリング治療にしては珍しく、あまり皮剥けしません。
薬剤を塗布した際に感じる灼熱感に驚かれることが多いですが、拭うとすぐに治まります。
効果が期待できる悩み:小じわ・たるみ・しみ・くすみ・ニキビ跡・傷跡
ミラノリピールとは
PRX-T33を改良した次世代のケミカルピーリングです。
ミラノリピールはトリクロロ酢酸、ラクトビオン酸、サリチル酸、タルトル酸(酒石酸)、クエン酸の5種類の酸が配合されているピーリング治療です。
これらの酸のピーリング効果に加えて、アミノ酸やビタミンが直接的に肌細胞を刺激し、Ⅲ型コラーゲンを増やしエラスチンやヒアルロン酸を作っています。
即効性があり肌質改善、美肌、ニキビ跡などに効果があります。
ミラノリピールを施術した後は、皮剥けが起こります。
目安としては2,3日くらいから皮が剥けてきて、1週間前後で落ち着く印象です。
しかし皮剥けには個人差があるので、遅いと5日目から剥け始めるなんて場合もあります。
効果が期待できる悩み:毛穴の開き、たるみ、シミ・くすみ解消などの効果が期待できます。
お肌のハリや弾力をより強く感じたい方はマッサージピールを、ニキビや毛穴の汚れを改善したい方はケミカルピーリングを、そして薬剤のお肌への刺激を抑えてハリや弾力を与え、エイジングケアなどを行いたい方はミラノリピールをおすすめいたします。
コラーゲンピールとミラノリピールの違い
大きな違いはTCA(トリクロロ酢酸)の濃度です。
コラーゲンピールはTCAが33%配合されているのに対して、ミラノリピールは35%配合されています。 その為、ターンオーバーが促され皮剥けを起こすのが特徴です。
また、ミラノリピールにはビタミンC、アミノ酸も配合されておりⅢ型コラーゲンを増殖させる作用あるため更に美肌を目指す方にお勧めです。
3つのピーリングの違い
ケミカルピーリングはサリチル酸マクロゴールが30%配合されており、ターンオーバーが崩れて自然にはがれずにいた角質だけを優しくはがすので刺激や術後の赤み、ほてりなどが少ないため敏感肌でも治療が可能です。
コラーゲンピールとミラノリピールの大きな違いはTCA(トリクロロ酢酸)の濃度です。 コラーゲンピールはTCAが33%配合されているのに対して、ミラノリピールは35%配合されています。 その為、ターンオーバーが促され皮剥けを起こすのが特徴です。
また、ミラノリピールにはビタミンC、アミノ酸も配合されておりⅢ型コラーゲンを増殖させる作用あるため更に美肌を目指す方にお勧めです。
ピーリングのメリット
- 針を使わずたるみ・ハリにも効果的
- ダウンタイムが少なく痛みが無い
- 施術時間が短く忙しい方のも安心 施術時間は全顔で約15分程度です。治療直後からのお化粧も可能です。
ピーリングのデメリット
- 傷や肌荒れ中は刺激が強い
- 直後は乾燥しやすくなる
- 直後は紫外線のダメージを受けやすい
スクラブとの違い
スクラブは擦り落とすという意味で、小さな粒で肌の表面を摩擦して古い角質や毛穴の汚れを洗い落とす洗顔法のことをいいます。お肌の刺激は比較的強めなため、敏感肌の方や毛穴の開きが気になる方は注意が必要です。
施術の流れ
カウンセリング・診察
医師がお肌の状態を診て、治療の概要を説明し施術範囲や適応をみさせていただきます。カウンセリングを通して、回数や併用療法などのプランを決めていきます。
メイクオフ・洗顔
顔の施術でメイクをしている場合はクレンジングでしっかりとメイクを落とします。(洗顔して皮脂や汚れを落とした清潔な状態にします。)
写真撮影
施術前に写真撮影を行います。写真はカルテに保存するために撮影いたします。また、モニターの方はWEBサイトやSNSに掲載するためのお写真を同時に撮影いたします。
治療・施術
診察で決定した薬剤を全顔に塗布します。皮膚状態を確認し、適切なタイミングで拭き取ります。
アフターケア
ふき取りを行い、保湿クリームを塗布し終了となります。 ご希望の方はパックを使用することも可能です。
※施術直後、少し赤みが出る場合がありますが、数時間で治まります。
※効果を最大限に出すために、専用ホームケアアイテム(WiQo保湿クリーム、WiQo保湿美容液)のご使用をおすすめしています。
施術について
治療時間 | 15分~30分 |
リスク・副作用 | 軽度の痛み・一時的なニキビの悪化・薬剤アレルギー・ひりつき・色素沈着 【ケミカルピーリング】赤み・ひりつき 【コラーゲンピール】皮むけ・乾燥感 【ミラノリピール】赤み・ひりつき・つっぱり感・発赤・乾燥・腫れ・皮むけ |
注意事項 | ダウンタイム 3~4日目から薄皮が剥がれはじめ、7~10日程度で落ち着きます。 ※治療が受けられない方 ・配合成分による過敏症、アルコール過敏症、妊娠中、授乳中、重度の敏感肌、強い炎症(日焼け、アトピーやかぶれなど)、脂漏性皮膚炎の部位、ヘルペス治療中、日光過敏症の方は治療が受けられません。 |
その他 | 【継続の目安】3週間に1回 角質を剥がすと、バリア機能が一時的に低下し、肌が乾燥しやすくなることがあります。 治療後は刺激の少ない基礎化粧品でしっかりと保湿を行うようにしてください。 ピーリング直後は一時的なバリア機能の低下により、紫外線や摩擦のダメージを受けやすくなっており、それらの刺激を受けた際に色素沈着になりやすくなっています。 |
ピーリングと相性の良い施術
ダーマペン:ダーマペンとは、肌に針を刺すことで極小の穴を形成し、コラーゲンの生成を促進。 肌質を改善する治療です。 ピーリングと併用することで、ダーマペンで開いた穴に、ケミカルピーリングの薬剤が浸透し、相乗効果が期待できます。
エレクトロポレーション:溜まっていた角質をケミカルピーリングで除去したうえで、エレクトロポレーションを受けると、美容液がより浸透しやすく美肌効果が高まります。
IPL(フォト光治療):照射前に余分な角質を除去することで光を効果的に届けられます。古い角質や毛穴汚れを取り除くケミカルピーリングや、高い美白効果のあるマッサージピールと併用することで、IPL光治療の相乗効果を見込めます。
よくある質問
Q.どのくらいのペースで通ったらよいですか?
A.通常、2週間に1度のペースで治療を行います。他の治療を併用することができますので、担当医師と相談して下さい。
Q.痛みはありますか?
A.メスや注射の針を使わないのでチクッとした痛みはありませんが、溶剤によってはピリピリとした痛みがある可能性はあります。ただ、耐えられないほどの痛みではありません。
Q.治療後の注意事項はありますか?
A.治療後は肌の再生がなされるまで紫外線と乾燥には十分に気をつけて下さい。特に紫外線はシミやくすみの元になりますので、UV対策は必須です。
ケミカルピーリング・マッサージピールはシャワーや入浴、洗顔、メイクは当日から可能です。
ミラノリピールは入浴、洗顔は当日から可能ですがメイクは12時間後から可能です。
Q.エステサロンで行われているケミカルピーリングとの違いはありますか?
A.ケミカルピーリングは、基本的には病院で行う医療行為にあたります。エステサロンで行われているケミカルピーリングは、病院で扱っている酸の濃度を薄めて使用しています。ですから、病院での治療に比べると効果は薄く、万が一のトラブルにも対処ができない場合がありますので注意して下さい。
Q.ピーリングとはどういったメカニズムで肌をきれいにするのでしょうか?
A.ターンオーバー(肌の代謝サイクル)の乱れによって、古くなった角質が溜まってしまうと、保水機能が低下したり、化粧水や美容液の成分が浸透せずその作用も減少してしまいます。ピーリングはこのターンオーバーを整え、肌が本来持っている力を引き出して、健やかなお肌へと導きます。