二重全切開

二重切開のよくある失敗事例7選!その原因と失敗しないための対策や修正方法を専門外科医が徹底解説【写真付】

「二重切開 失敗したかも…」

「鏡を見るたびに憂鬱になる……」

「手術から1ヶ月経つのに、まだ目がパンパン。これって失敗?」

そんな不安を抱えていませんか?

二重整形の切開法を受けた後、理想とは程遠い自分の目を見て、パニックや後悔に苛まれている方は少なくありません。「一生このままだったらどうしよう」という恐怖は、本人にしか分からない深い痛みです。



目次

【重要】二重切開の患者様の約50%は「失敗」ではありません

【重要】二重切開の患者様の約50%は「失敗」ではありません

まず8年以上、美容外科領域で修正手術に携わってきた私から、最初にお伝えしたい重要な事実があります。

「失敗だ!」と駆け込んでこられる患者様の約50%は、実際には「失敗」ではなく「ダウンタイムの途中」であり、時間が解決してくれるケースです。

しかしその一方で、医師の技術不足やデザインミスによる「本当の失敗」が存在するのも事実です。

この記事で分かること

この記事では、今のあなたの目の状態が「待てば治るダウンタイム」なのか、それとも
修正が必要な失敗」なのかを、医学的な視点で解説します。

リスクを正しく知ることは、解決への第一歩です。どうか一人で抱え込まず、正しい知識を味方につけてください。

監修ドクター

土門駿也統括院長

監修ドクター

土門駿也統括院長

2014年に日本医科大学を卒業後、4年ほど総合病院に勤務。
その後、東京中央美容外科の川口院、高田馬場院、浜松院で院長を務め、Leap beauty clinicを開院。





第1章. 二重切開後の違和感は「失敗」ではなく「ダウンタイム」の可能性大

「ネットの症例写真は1ヶ月で綺麗になっているのに、なぜ私だけ?」

そう不安になる気持ちはよく分かります。しかし、切開法のダウンタイムは、あなたが思っているよりもはるかに長い時間が必要です。

埋没法とは違う!二重切開が完成までに「最低6ヶ月」かかる医学的理由

1-1. 埋没法とは違う!二重切開が完成までに「最低6ヶ月」かかる医学的理由

まず理解していただきたいのは、切開法と埋没法は、まったく別の施術であるということです。
二重埋没法 vs 切開法 徹底比較!あなたに合った施術方法と選び方のポイントでは、両者の違いを詳しく比較しています。

埋没法は糸で留めるだけの処置ですが、二重切開法は「皮膚を切り、脂肪を取り、内部組織を癒着(ゆちゃく)させる」という外科手術です。

創傷治癒の3段階プロセス

医学的に、傷が治るプロセス(創傷治癒)は以下の3段階をたどります:

期間状態主な症状
炎症期(術後〜1週間)強い腫れ・内出血痛み、赤み、腫れ
増殖期(〜3ヶ月)コラーゲン過剰生成傷跡が赤く硬くなる
成熟期(〜6ヶ月)組織の安定化傷跡が白く目立たなくなる

多くの患者様が、埋没法と同じ感覚で「1ヶ月あれば治る」と考えてしまいますが、二重切開法の完成(組織の完全な安定)には最低でも6ヶ月を要します。
二重切開法ダウンタイム完全ガイドでは、回復の詳細なタイムラインをご紹介しています。

今のまぶたの腫れやハム目っぽい状態は、体が一生懸命傷を治そうとしている証拠かもしれません。

「魔の3ヶ月目」傷跡が赤く硬くなる「拘縮(こうしゅく)」の罠

実は、術後1ヶ月〜3ヶ月目は、患者様のメンタルが最も不安定になる時期です。

なぜなら、「拘縮(こうしゅく)」という現象が起きるからです。

拘縮期に起こる症状

拘縮とは、傷が治る過程で皮膚が縮み、一時的に硬くなる現象です。この時期には以下のような症状が出やすくなります:

  • 傷跡が赤く盛り上がる
  • 二重のラインの食い込みが強く、不自然に見える
  • まぶたが突っ張って、目が開きにくい
  • まつ毛のキワがぷっくり膨らむ

これらは失敗ではなく、正常な治癒経過です。

「失敗された!」と焦ってこの時期に修正手術を希望される方がいらっしゃいますが、組織が炎症を起こしている状態でメスを入れるのは非常に危険です。

ダウンタイム中の正常な経過

3ヶ月を過ぎると組織は徐々に柔らかくなり、食い込みも自然に馴染んでいきます。辛い時期ですが、今はご自身の回復力を信じて待つことが、一番の方法です。

これは危険信号!すぐに受診すべき「失敗」のサイン

基本的には「6ヶ月待つ」のが鉄則ですが、例外もあります。

以下の症状がある場合は、ダウンタイムではなく何らかのトラブルが起きている可能性が高いため、すぐに執刀医または形成外科を受診してください。

緊急受診が必要な症状

症状疑われる問題緊急度
感染兆候傷口から膿が出る、熱感、痛みが増強最高
機能障害目が黒目にかかるほど開かない(眼瞼下垂)最高
兎眼目が閉じきらず白目が見える最高
粘膜露出まぶたの縁がめくれて赤い粘膜が見える(外反)

第2章. 【症例画像で解説】二重切開でよくある7つの失敗パターンと医学的な原因

6ヶ月経過しても状態が改善しない場合、それは残念ながら「失敗」の可能性があります。

ここからは、二重切開の失敗として当院の修正外来でよく相談を受ける7つの典型的な失敗例について、なぜそうなってしまったのか(原因)と、どうすれば治るのか(修正方針)を、医師の視点で解説します。

【ハム目・ソーセージ目】ライン下がぷっくり膨らむ

2-1. 【ハム目・ソーセージ目】ライン下がぷっくり膨らむ

症状

二重ラインからまつ毛までの皮膚が、
ソーセージのように厚ぼったく膨らんでいる状態。常に「寝起き」や「泣いた後」のように見えます。

医学的原因と修正法

多くの医師が「脂肪の取り残し」が原因だと考えがちですが、実はそれだけではありません。

原因:

  • 皮膚のたるみを切除しすぎている
  • または二重の癒着位置が高すぎてリンパの流れが滞っている
  • 眼輪筋やROOF(隔膜前脂肪)の処理が不十分

当院の修正: 単に脂肪を取るだけでなく、癒着の位置を下げ、皮膚のダブつきを解消する「吊り上げ法」などを検討します。まぶたの厚みに応じた適切な施術が必要です。

修正難易度:

【食い込みが強すぎる】整形特有の「不自然な目」

【症例写真:目を閉じた際に二重のラインが深く凹んでいる状態。傷跡が窪んで影になっており、伏し目にした時に明らかに不自然な見た目の写真】

症状

目を閉じた時や伏し目にした時に、傷跡が深く凹み、あたかも「傷で作った二重」であることがバレバレな状態。仕上がりが不自然で、いかにも整形という印象を与えます。

医学的原因と修正法

原因: 二重を「取れないように」と強く意識するあまり、医師が瞼板(けんばん)や挙筋腱膜(きょきんけんまく)に対して、皮膚を強く固定しすぎた結果です。

当院の修正: 自然な二重は「点」や「線」ではなく、「面」で癒着しています。癒着を一度剥がし、組織を適切な深さで再固定することで、フラットで自然なラインへ修正します。

修正難易度:

【傷跡が目立つ】ガタつき・凹み・白い線

【症例写真:二重のラインがガタガタしている状態、またはボコボコと凹凸がある状態の目元。目立つ白い線や段差が見える写真】

症状

二重のラインがガタガタしている、ボコボコと凹んでいる、あるいは目立つ白い線が残っている状態。
二重切開法で施術後の傷跡トラブルを徹底的に防ぐための完全ガイドでは、傷跡を綺麗に治すための方法を詳しく解説しています。

医学的原因と修正法

原因: これは残念ながら、執刀医の縫合技術(Suture)の未熟さが最大の原因です。皮膚の断面がズレたまま縫合されたり、糸をきつく縛りすぎたりすると、汚い傷跡になります。

当院の修正: 傷跡部分の皮膚をごくわずかに切除し、形成外科的な微細な縫合技術(顕微鏡下での縫合など)を用いて、丁寧に縫い直します。

修正難易度:

【左右非対称】幅や形が明らかに違う

症例写真:明らかに左右の二重幅が異なる状態。片方は平行型、もう片方は末広型など、形が異なっている目元の写真

症状

右は平行型、左は末広型など、形が違う。または左右の幅に明らかな差がある状態。

医学的原因と修正法

原因: 人間の顔は元々左右非対称です。目の大きさ、眉毛の高さ、骨格の深さが左右で異なるのに、医師が機械的に「左右同じ幅」でデザインして切開すると、仕上がりは非対称になります。

当院の修正: 「左右で違う手術をする」ことが正解な場合もあります。片目だけ皮膚切除量を増やす、固定位置を変えるなどして、開眼時の見た目が揃うように微調整します。

修正難易度: 中程度

【予定外重瞼線】三重まぶた・ラインの乱れ

【症例写真:希望した二重ラインの上下に意図しない別の線が入り、三重または四重になってしまった目元の写真。複数のラインが見える状態】

症状

希望した二重ラインの上や下に、意図しない別の線が入り、「三重」や「四重」になってしまう状態。患者様が最も希望していなかった仕上がりです。

医学的原因と修正法

原因:

  • 以前の癒着が剥がしきれていない
  • または眼窩脂肪の減少により目の上がくぼんでしまった

当院の修正: 修正難易度は高いですが、古い癒着を徹底的に剥離し、必要であれば脂肪移植(眼窩脂肪移動術)を行って、くぼみを埋めながら一本の綺麗なラインを作り直します。

修正難易度: 最高

【幅が希望と違う】広すぎる・狭すぎる・奥二重になった

【症例写真:希望よりも明らかに幅が広すぎる二重、または狭すぎて奥二重のようになっている目元の比較写真】

症状

「派手な幅広二重にしたかったのに奥二重になった」、逆に「ナチュラルにしたかったのに広すぎて不自然」というケース。患者様の希望と仕上がりに大きなギャップがあります。
二重埋没法で幅広二重は可能?失敗しないためのポイントを徹底解説では、希望の幅を実現するためのポイントを解説しています。

医学的原因と修正法

原因: 技術的な問題というよりは、術前の医師と患者様のコミュニケーションエラー(イメージの共有不足)がほとんどです。

当院の修正:

修正内容難易度方法
広くする比較的容易。皮膚を切除して広げる
狭くする最高皮膚が足りない場合、無理に狭くすると目が閉じなくなるリスク

幅を狭くする修正は、二重修正の中で最も難易度が高い手術です。高度な技術を持つ医師のみが執刀可能です。

2-7. 【機能障害】目が開かない(眼瞼下垂)・閉じない(兎眼)

【症例写真:目が開きにくく眠そうに見える状態(眼瞼下垂)、または目が完全に閉じきらず白目が見える状態(兎眼)の写真】

症状

目が開きにくい、眠そうに見える、あるいは目が完全に閉じずドライアイが酷い状態。
よく言われる眼瞼下垂のような症状だと日常生活に支障をきたします。

医学的原因と修正法

原因: 手術中に目を開ける筋肉(挙筋腱膜)を傷つけてしまった、あるいは皮膚を取りすぎたことによる医療事故に近い状態です。

当院の修正: 美容目的ではなく「機能再建」が必要です。腱膜を修復する手術や、皮膚移植などを行う必要があります。放置すると視力にも影響するため、早急な対応が必要です。

修正難易度: 最高(緊急性:高)

第3章. もし二重切開が失敗してたら…修正手術(他院修正)の難易度と成功の条件

ここまで読んで、「私の目は、やっぱり失敗に当てはまるかも……」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、諦めないでください。適切な時期に、適切な医師の手で修正を行えば、改善できる可能性は十分にあります。

ただし、修正手術は初回の手術とは比べ物にならないほど「高難度」であることを知っておいてください。

修正手術は「初回手術の3倍」難しい

3-1. 修正手術は「初回手術の3倍」難しい

なぜ修正手術は難しいのでしょうか?

初回の手術は、真っ白な地図を持って登山をするようなものです。解剖学通りの位置に筋肉や血管があります。

しかし、修正手術は「一度爆撃を受けた後の瓦礫の山」を進むようなものです。

修正手術が困難な3つの理由

① 組織の癒着 組織同士がガチガチに癒着(ゆちゃく)しており、正常な解剖構造が見えにくい。

② 組織の欠損 必要な組織(脂肪や皮膚)がすでに切り取られて無くなっている。まぶたの皮膚は非常に薄いため、再度の切除には限界があります。

③ 前医の施術内容の不明確さ 前の医師がどのような手術をしたか、クリニックのカルテが入手できないと、開けてみるまで完全には分かりません。

このため、修正手術には解剖学の深い知識だけでなく、応用力と豊富な経験値が不可欠です。
二重埋没のやり直しはできる?理想の二重を実現するための全知識では、やり直しについて詳しく解説しています。

【警告】 「安いから」「家から近いから」という理由でクリニックを選ぶと、さらに状況を悪化させるリスクがあります。

鉄則:修正できるのは「術後6ヶ月以降」になってから

「失敗された目を見るのが辛いから、今すぐ治して!」

そのお気持ちは痛いほど分かります。しかし、当院では(そして良心的なクリニックであればどこでも)、術後6ヶ月以内の修正手術はお断りしています。

なぜ6ヶ月待つ必要があるのか

理由はシンプルで、「今手術をすると、成功率が著しく下がるから」です。

時期組織の状態修正手術のリスク
術後0〜3ヶ月炎症期・拘縮期出血多量、感染リスク大、仕上がり予測不可
術後3〜6ヶ月移行期まだ組織が硬い
術後6ヶ月以降成熟期修正手術に最適

前述の通り、術後6ヶ月間は組織が炎症を起こし、硬くなっています。この状態でメスを入れると:

  • 出血が止まりにくい
  • 正確なデザインができない
  • 新たな傷跡がより汚くなる悪循環(肥厚性瘢痕)に陥る

「待つ」ことも治療の一つです。

半年間は辛いかもしれませんが、最高の修正結果を出すために、今は組織を休ませてあげてください。

当院の修正アプローチ(皮膚移植・吊り上げ法など)

他院で「あなたの目は修正できない」「皮膚が足りない」と断られた方でも、当院であれば対応できる可能性があります。

私たちは、通常の切開法だけでなく、再建外科で用いられる高度な技術を修正手術に応用しています。

当院の専門的施術

① 吊り上げ法 古い癒着ラインと新しいラインが干渉しないよう、意図的に癒着を防ぐ特殊な縫合技術。

② 脂肪移植・真皮移植 組織が足りない部分に、ご自身の体から採取した組織を移植し、凹みや食い込みを修復する方法。

③ 眼輪筋調整術 まぶたの筋肉バランスを整え、自然な仕上がりを実現する技術。

これらは非常に繊細な技術ですが、諦めかけていた目元を取り戻すための「最後の砦」として、私たちは全力を尽くします。

第4章. 二重切開の失敗を回避するクリニック選び「5つの鉄則」

これから初めて二重切開法を受ける方も、修正手術を検討している方も、最も重要なのは「誰に任せるか」です。

「大手だから安心」「SNSのフォロワー数が多いから上手い」という基準で選ぶと、痛い目を見ることがあります。

長年、まぶたの手術に携わってきた専門的な立場からの視点から、
「本当に技術のある医師」を見極めるための5つの鉄則を伝授します。

SNSの「映え写真」ではなく「閉じた目の動画」を確認せよ

InstagramやTikTokで綺麗な症例写真を見て、「この先生にお願いしたい!」と思う気持ちは分かります。

しかし、ここに大きな落とし穴があります。

SNS症例写真の落とし穴

  • 目を開けていれば、誰でも二重に見える 手術が失敗していても、目を開けていれば傷跡は隠れます。
  • 加工アプリの存在 肌を綺麗にしたり、目の大きさを調整したりすることは容易です。

【名医を見抜くチェックポイント】

必ず「目を閉じた時の写真」または「まばたきの動画」を確認してください。

本当に技術に自信がある医師は:

  • 傷跡のアップ写真を公開している
  • ノーメイク・無加工の動画を堂々と掲載している
  • 術後1年以上経過した長期経過写真がある

逆に、バッチリメイクで目を見開いた写真ばかりの医師は、傷跡を見せられない理由があるのかもしれません。

カウンセリングで医師に聞くべき「キラークエスチョン」

4-2. カウンセリングで医師に聞くべき「キラークエスチョン」

カウンセリングは、医師の実力を測る面接の場です。

遠慮せずに、以下の「意地悪な質問」をぶつけてみてください。
カウンセリング時に聞くべきことはしっかりと聞くという姿勢が大事です。

質問①「先生が担当した中で、失敗した症例はありますか?」

ダメな回答: 「私は失敗しません」「100%成功します」

良い回答: 「過去にこういったトラブルがありましたが、今は術式を改良して防いでいます」「修正手術で対応しました」

解説: 外科手術に「絶対」はありません。リスクや過去の経験を正直に話せる医師こそ、誠実で信頼できます。

質問②「もし希望の幅にすると、どんなリスクがありますか?」

良い回答: 「あなたのまぶたでその幅を作ると、ハム目になるリスクが高いです。やめた方がいいです」

解説: 患者様の希望通りに手術するのが良い医師ではありません。医学的に無理なことは「無理」と断ってくれる医師が、あなたを失敗から守ってくれます。

「修正料金」と「保証制度」の透明性

二重切開法は「一生モノ」と言われますが、万が一ラインが薄くなったり、左右差が出たりした場合の保証も重要です。

チェックすべき保証内容

項目確認ポイント
保証期間最低でも1年以上(完成まで半年かかるため)
適用範囲幅の変更は無料か、麻酔代は別途か
免責事項どのような場合に保証が適用されないか
転院後の対応引っ越した場合も保証は有効か

【警告】激安施術のリスク

「激安キャンペーン」には要注意です:

  • アフターケアが含まれていない
  • 執刀医が練習中の研修医
  • 施術時間を極端に短縮している

一度切ってしまったまぶたは、お金では買えません。価格ではなく「価値(技術と安心)」で選んでください。

医師の技術力や経験を確認する

二重切開は美容外科の施術ですが、複雑な修正手術など、ケースによっては形成外科の知識や技術が求められることがあります。

形成外科は、体の表面の異常や変形、欠損などに対して、機能面と整容面の両方から治療を行う分野です。そのため、形成外科のトレーニングを積んだ医師は、組織の再建や微細な縫合といった高度な技術に精通している場合があります。

医師を選ぶ際には、以下のような点も確認すると良いでしょう。

  • 日本形成外科学会や日本美容外科学会(JSAPS)に所属しているか
  • 他院修正の実績は豊富か(年間50例以上などが一つの目安)

万が一の修正が必要になった場合にも、こうした経験豊富な医師であれば、より安心して任せることができます。

クリニックの実績と患者レビューの精査

信頼できるクリニックの特徴

① 長期的な症例写真 術後1年以上経過した写真を多数掲載している。

② 患者様の生の声 良い口コミだけでなく、クレームへの対応も公開している。

③ カウンセリングの質 初回相談で30分以上時間をかけ、リスクまで説明してくれる。

④ アフターケア体制 24時間緊急連絡先、定期検診の充実。

第5章. 医師が本音で答える!二重切開でよくある のQ&A

最後に、日々の診療で患者様から頻繁にいただく質問に、医師として本音でお答えします。

Q. ケロイド体質でも切開法は受けられますか?

A. 多くの場合は可能ですが、慎重な判断が必要です。

まず医学的な事実として、まぶたは非常に血流が良く、体の中で最も「ケロイドができにくい場所」の一つです。

「傷が盛り上がった」という方の多くは、遺伝的な「真性ケロイド」ではなく、傷の治り方や縫合の問題による「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」であることがほとんどです。

術前に申告すべき既往歴

  • 帝王切開の傷が赤く大きく盛り上がった
  • ピアスの穴が盛り上がった
  • 火傷の跡がケロイド化した
  • 家族にケロイド体質の人がいる

これらの経験がある方は、必ず事前に申告してください。術後に内服薬(リザベン)を使用するなどの予防策を講じます。

Q. おばあちゃんになったら、二重切開したラインはどうなりますか?

A. ライン自体は残りますが、皮膚のたるみで幅は狭くなります。

切開法で作った癒着は半永久的ですが、老化による「皮膚のたるみ」は止められません。

年齢とともにまぶたの皮膚が下がってくるため、若い頃よりも二重の幅は狭く見えたり、奥二重のようになったりします。

加齢に伴う変化と対処法

年代変化対処法
60代〜皮膚のたるみで幅が狭く見える眉下切開でメンテナンス可能
70代〜眼窩脂肪が減少し、くぼみが出る脂肪注入で若々しさを回復

これは自然な老化現象ですので、気になる場合は将来的に「眉下切開(眉毛の下で皮膚を切り取る手術)」などの方法で、若々しい目元を取り戻せます。

Q. 他院で「修正できない」と断られました。もう無理でしょうか?

A. 諦めるのはまだ早いです。セカンドオピニオンにお越しください。

あるクリニックで「無理」と言われたとしても、それは「その医師の技術では無理」という意味かもしれません。

当院で対応可能なケース

当院のように修正手術を専門に行っているクリニックでは、以下のような高度な施術方法を用いて改善できるケースが多々あります:

  • 皮膚移植(他部位から組織を採取)
  • 吊り上げ法(特殊な癒着制御技術)
  • 脂肪移植(凹みの修復)

もちろん、状態によっては「今は触らない方がいい」という判断になることもありますが、まずは現状を正しく把握するためにも、一度ご相談ください。

Q. 修正手術のダウンタイムは初回より長いですか?

A. はい、長引く傾向にあります。

修正手術は、癒着を剥がす操作が加わるため、初回手術よりも組織へのダメージが大きくなります。

ダウンタイムの比較

項目初回手術修正手術
腫れのピーク術後3〜7日術後7〜14日
抜糸術後5〜7日術後7〜10日
完成6ヶ月6〜12ヶ月

そのため、腫れや内出血が引くまでに、初回+1〜2週間程度の時間がかかるとお考えください。

お仕事や学校のスケジュール調整は、余裕を持って行うことを強くおすすめします。

Q. 埋没法と二重切開法、どちらを選ぶべきですか?

A. まぶたの状態と希望する仕上がりによります。

選択の基準

【切開法が向いている人】

  • まぶたが厚い、脂肪が多い
  • 埋没法が何度も取れた経験がある
  • 一生モノの二重が欲しい
  • ダウンタイムが取れる

【埋没法が向いている人】

  • まぶたが薄い
  • まず試してみたい
  • ダウンタイムが取れない
  • 将来幅を変えたい可能性がある

迷っている方は、まず医師の診察を受けて、まぶたの皮膚の厚さや脂肪量を客観的に評価してもらうことをおすすめします。
二重整形の種類とおすすめの施術法では、施術の選び方について詳しく解説しています。

第6章. あなたの目は必ず綺麗になれる! まずは現状把握から! 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

二重切開の失敗や修正について、不安な気持ちは少しでも解消されましたでしょうか。

この記事のポイントまとめ

① 術後1〜3ヶ月の不自然さは「ダウンタイム(拘縮)」の可能性が高い 焦って修正せず、まずは半年待ちましょう。まぶたの組織が安定するまで時間が必要です。

② ハム目や傷跡などの失敗は、適切な修正手術で改善できる ただし、初回よりも高度な技術が必要です。施術経験豊富な医師を選ぶことが重要です。

③ クリニック選びは「閉じた目の写真」と「リスク説明」で決める 安易な「できます」には注意してください。患者様のまぶたの状態に応じた適切な方法を提案できる医師を選びましょう。

あなたの慎重さは正しい

あなたの慎重さは正しい

「失敗したらどうしよう」と怖くなるのは、あなたがそれだけ真剣に自分の顔と向き合っている証拠です。その慎重さは、決して間違いではありません。

一人で悩まないでください

もし今、術後の経過に不安を感じているなら、一人で鏡を見て悩み続けるのは終わりにしませんか?

知りたいこと:

  • 「失敗なのか、ダウンタイムなのか」
  • 「修正するなら、いつ、どんな方法が良いのか」
  • 「私のまぶたに最適な施術は何か」

それを知るだけでも、心の重荷はきっと軽くなるはずです。

Leap beauty clinicの約束

Leap beauty clinicでは、他院でのトラブルも含め、経験豊富な形成外科専門医があなたのまぶたの状態を1ミリ単位で見極めます。

私たちの3つの約束:

① 正直なカウンセリング 無理な手術を勧めることは絶対にありません。医学的に難しい場合は、代替案を提示します。

② 高度な修正技術 他院で断られた難しいケースでも、皮膚移植や吊り上げ法など、再建外科の技術を用いて対応できる可能性があります。

③ 長期的なアフターケア 術後の不安に24時間対応。定期検診で仕上がりまでしっかりサポートします。

あなたの未来の笑顔のために、医学的に正しいことだけを、正直にお伝えすることをお約束します。

【無料】カウンセリング・写真診断のご予約

[無料カウンセリングを予約する(24時間受付)] [今の目の写真を送って簡易診断を受ける] [LINEで気軽に相談する]

今の目の写真を送るだけで、医師が簡易診断を行う「メール相談」も受け付けています。お気軽にご利用ください。

監修ドクター

土門駿也統括院長

監修ドクター

土門駿也統括院長

2014年に日本医科大学を卒業後、4年ほど総合病院に勤務。
その後、東京中央美容外科の川口院、高田馬場院、浜松院で院長を務め、Leap beauty clinicを開院。

「医療とは患者様のQOL(生活の質)を100点に近づけることである」という医療観のもと、クマとり・二重埋没・脂肪吸引の施術を行う。

クマとり5,000件以上、二重・目元手術20,000件以上、脂肪吸引1,000件以上の施術実績。

土門駿也統括院長の詳しい経歴はこちら »

  1. ホーム
  2. ドクターズコラム
  3. 二重切開のよくある失敗事例7選!その原因と失敗しないための対策や修正方法を専門外科医が徹底解説【写真付】